Ottar Iosselliani COLLECTION オタール・イオセリアーニ・コレクションDVD-BOX
グルジア時代の習作『四月』、もはや古典となった『歌うつぐみがおりました』、カルト映画『蝶採り』、ソ連解体後のグルジアでロケを行った大作『群盗、第七章』。いわゆる「視覚効果」とは違う意味で、対象との距離をおく視覚・聴覚的な遊びと諧謔に満ちた作風は反時代的である。注意深く画面を観察し分析する者は、一見奇抜だが普遍的な人間観察の奥深さに引き込まれるだろう。前衛作品にありがちなひとりよがりの難解さはなく、なまじの娯楽大作より面白く感動的である。しかも何度観ても仕掛けの発見があり飽きることがない。とりわけ血も凍るような内戦やテロの悲劇をあえて喜劇として描いた『群盗、第七章』は、単一の主人公を追う紋切り型の劇的構成とはほど遠い、多声的で入り組んだ語りを駆使した異色作。
2005.4.23発売
- 『四月』
- 主演:タチアア・チャントゥリア、ギヤ・チカラゼ
- 『歌うつぐみがおりました』
- 主演:ゲラ・カンデラキ
- 『蝶採り』
- 主演:ナルダ・ブランシェ
- 『群盗、第七章』
- 主演:アミラン・アミラナシヴィリ
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映写室
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この予告は全編ほのぼのした感じですが、「群盗、第七章」なんかはオリヴェイラの「ノン、あるいは支配の空しい栄光」に比肩するようなとんでもない展開です。
見ておもしろいのはどれも変わらず。多彩な才能に酔いしれましょうか。
2006年05月08日 14:58
Anonymous
オタール・イオセリアーニDVDコレクション、今では、バラ売りもあります。『四月』(61)、『歌うつぐみがおりました』(70)、『蝶採り』(92)、『群盗、第七章』(96)。とりあえず、日本では知名度の低い、叙情的な都会派コメディ『歌うつぐみはおりました』を観てほしいです。とくに、まだ大人になりきれない青年に。
オタール・イオセリアーニについては、遠山純生編集、児島康宏著『イオセリアーニに乾杯!』(エスクァイア マガジン ジャパン、2004)が簡潔にまとまっているので、ぜひ参照してください。
近日、劇場公開の最新作『ここに幸あり』(2006)も、地味ながら秀作です。もっとも、日本でのイオセリアーニの「人生賛歌」的な紹介のされかたは、いささか欺瞞的で、本当のところ、イオセリアーニ作品はかなり悪意に満ちているし、強いていえば「人間喜劇」的なものだと思うのですが。
http://www.sachiari.jp/
2007年08月22日 11:46