ドン・シーゲル特集 <その4>  Text by 桑野 仁

最後の『グランド・キャニオンの対決』は、今回WOWOWが放映する4作品の中では唯一のカラー作品で、グランド・キャニオンの大峡谷にかかるロープウェイを舞台に死闘が繰り広げられる、息詰まるアクション。シーゲルが、初めてシネマスコープで撮影した作品ともなった。

続きを読む»

2008年06月03日

ドン・シーゲル特集 <その3>  Text by 桑野 仁

ジェームズ・エルロイの同名小説をカーティス・ハンソン監督が映画化したネオ・ノワール、『L.A.コンフィデンシャル』(97)の新版DVDが、製作10周年記念と銘打って、東北新社からリリースされることになったので、あくまでシーゲルと関連する点にだけ的を絞って、紹介しておきたい。

続きを読む»

2008年06月03日

ドン・シーゲル特集 <その2>  Text by 桑野 仁

『中国決死行』では、全然、世間の関心を引くことができなかった、とボヤくハメとなったシーゲルだが、続いて彼が取り組んだ映画『第十一号監房の暴動』は、それまでの彼お得意のアクションに、骨太な社会派ドラマとしての風格も兼ね備えた会心の一作に仕上がって批評的にも興行的にも成功を収め、監督としての彼のキャリアに最初の大きな転機をもたらす出世作となった。

続きを読む»

2008年06月03日

ドン・シーゲル特集 <その1>  Text by 桑野 仁

この7月、WOWOWで、今は亡き犯罪活劇映画の名手、ドン・シーゲル(1912-91)が1950年代に放った、日本ではこれまでほとんど知られることのなかった貴重な4作品が、「ドン・シーゲル 知られざる傑作」特集と題して放映される。

続きを読む»

2008年06月03日

アンソニー・マン その初期作品紹介 第4回  Text by吉田広明

「1947年は私にとって重要だ。その年、私は批評的にも、商業的にも成功を印した」(サン・セバスチャン映画祭カタログより。もとはジャン=クロード・ミシアンによるカイエ誌所載インタビュー)。47年マンは三作のノワールを発表するが、そこにはようやく本人が脚色にも関わった初めての作品『Desperate(死に物狂い)』と、真のデビュー作と本人が言う傑作『T-Men(Tメン)』が含まれている。この年をもって、アンソニー・マンは真にアンソニー・マンとなるのである。

続きを読む»

2006年08月31日

アンソニー・マン その初期作品紹介 第3回  Text by吉田広明

45年、マンは三本の作品を撮る。『たそがれの恋The great Flammarion』(TV放映のみ)はウィリアム・ワイルダー(ビリーの兄)製作、リパブリック配給の犯罪メロドラマ(ノワール)。名優にして名監督エリッヒ・フォン・シュトロハイムが主演。

続きを読む»

2006年08月28日

アンソニー・マン その初期作品紹介 第2回  Text by吉田広明

第二作『Moonlight in Havana』はユニヴァーサル製作配給のミュージカル・コメディ。主演は『ショウ・ボート』(36)のアラン・ジョーンズ。ジョニー・ノートン(アラン・ジョーンズ)は、言うことを聞かないのでクビになったキャッチャー。スカンピンの彼が、知り合いのレストランのキッチンで、歌を聞かせる代わりにタダ飯を食わせてもらっていると、たまたまレストランに客として来ていた楽団のプロデューサーがその歌を聴いて彼をスカウト。彼は風邪で鼻声のときしかうまく歌えないのだが、楽団がハヴァナ公演に行くと聞き、引き受ける。実は彼の元の野球チームもハヴァナでキャンプを張っているのだ。

続きを読む»

2006年08月24日