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    <title>細川晋　世界映画DVD発見</title>
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    <updated>2007-05-16T01:21:16Z</updated>
    
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    <title>第30回 ジャン＝ピエール・メルヴィル監督の伝説的傑作『影の軍隊』のＨＤ　ＤＶＤ、英国出身の曲者俳優ダーク・ボガードとジェイムズ・メイソン</title>
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    <published>2007-04-03T03:41:09Z</published>
    <updated>2007-05-16T01:21:16Z</updated>
    
    <summary> ジャン＝ピエール・メルヴィル監督作のＤＶＤといえば、撮影監督ピエール・ロム(1...</summary>
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        <![CDATA[<a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/30_01.php" onclick="window.open('http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/30_01.php','popup','width=300,height=455,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/30_01-thumb.jpg" width="70" height="106" alt="" /></a>
<p>ジャン＝ピエール・メルヴィル監督作のＤＶＤといえば、撮影監督ピエール・ロム(1930年生まれ)の監修により2004年に修復され、米国でも2006年に初公開され話題を集めた伝説的傑作<em>『影の軍隊』</em>(1969)のＤＶＤが各国から出ている。日本でも2003年に東北新社から、修復前の原版によりＤＶＤ化されていたが廃盤。日本盤は137分。144分の完全版はＷＯＷＯＷで放映。</p>]]>
        <![CDATA[<p>ジョーゼフ・ケッセル(1898−1979)の同名小説(1943)に基づくレジスタンスもの。原作邦訳は早川書房より刊行(1970)。フェミス(フランス国立映像音響学院)でのＡＦＣ(フランス映画撮影監督連合)向け修復版試写の際の撮影と修復にまつわるロムの講演は、ＡＦＣの機関誌<em>『Lumiere』</em>(2006年。1号)に掲載されている。</p>

<p>ピエール・ロムの撮影監督作には、以下のものがある。カルト作のオンパレードだ。マリー・ラフォレ主演<em>『赤と青のブルース』</em>(1961。監督マルセル・ムーシ)、ロミー・シュナイダー、ジャン＝ルイ・トランティニャン主演<em>『島での戦い　Le combat dans l'ile』</em>(未。1962。監督アラン・カヴァリエ)、<em>『美しき五月　Le joli mai』</em>(1963。監督クリス・マルケル、ピエール・ロム)、カトリーヌ・ドヌーヴ主演<em>『城の生活』</em>(1966。脚本カヴァリエ、監督ジャン＝ポール・ラプノー)、<em>『風景の変貌』</em>(ＤＶＤ題。ＴＶ番組。1964。監督エリック・ロメール。5月26日発売のＤＶＤ<em>『友だちの恋人』</em>の特典)、<em>『まぼろしの市街戦』</em>(1966。監督フィリップ・ド・ブロカ)、<em>『未来展望』</em>(オムニバス<em>『愛すべき女・女(めめ)たち』</em>の一編。1967。監督ジャン＝リュック・ゴダール)、カトリーヌ・ドヌーヴ主演<em>『別離』</em>(1968。監督アラン・カヴァリエ)、<em>『ミスター・フリーダム』</em>(1969。監督ウィリアム・クライン)、<em>『白夜』</em>(1971。監督ロベール・ブレッソン)、チャールズ・ブロンソン、アンソニー・パーキンス主演<em>『扉の影に誰かいる』</em>(1971。監督ニコラ・ジェスネル)、<em>『ママと娼婦』</em>(1973。監督ジャン・ウスタシュ)、<em>『スウィート・ムービー』</em>(1974。監督ドゥシャン・マカヴェイエフ。<a href="http://www.criterionco.com/asp/release.asp?id=390">クライテリオン盤ＤＶＤ</a>)、シャーロット・ランプリング主演<em>『蘭の肉体』</em>(1975。監督パトリス・シェロー)、ドミニク・サンダ、ビュル・オジエ主演<em>『船舶ナイト号　Le Navire-Night』</em>(特殊上映題。監督マルグリット・デュラス)、ジェイン・バーキン主演<em>『放蕩娘 La fille prodigue』</em>(特殊上映題。1981。監督ジャック・ドワイヨン)、<em>『カルテット』</em>(1981。監督ジェイムズ・アイヴォリー)、<em>『死への逃避行』</em>(1983。監督クロード・ミレール)、<em>『モーリス』</em>(1987。監督ジェイムズ・アイヴォリー)、<em>『カミーユ・クローデル』</em>(1988。監督ブリュノ・ニュイッテン)、<em>『シラノ・ド・ベルジュラック』</em>(1990。監督ジャン＝ポール・ラプノー)。日本未公開の<a href="http://filmsdefrance.com/FDF_Le_combat_dans_l_ile_rev.html"><em>『島での戦い』</em></a>のＤＶＤは、英C'est La Vieから2004年10月25日に発売された。英語字幕付き。トランティニャンは極右団体のテロリストに扮する。<em>『突然炎のごとく』</em>(1961。監督フランソワ・トリュフォー)のアンリ・セールも共演。なおマカヴェイエフ監督の<em>『ＷＲ：オルガニズムの神秘』</em>(1971)のＤＶＤも同時発売。</p>

<p>2006年5月23日にスペインのユニヴァーサル・ピクチャーズから出た<em>『影の軍隊』</em>ＤＶＤは、139分。2005年3月29日発売のフランスのステュデオ・カナル盤(廃盤。レヴュー <a href="http://www.dvdclassik.com/Critiques/armee-des-ombres-dvd.htm">dvdclassik.com</a> / <a href="http://www.dvdrama.com/fiche.php?5160">dvdrama.com</a>)の原版と同じと思われる。仏語・スペイン語音声、字幕は英語、スペイン語、独語、フィンランド語、スウェーデン語、デンマーク語、ノルウェイ語、ポルトガル語、ポーランド語、チェコ語、ハンガリー語、オランダ語。</p>

<p><a href="http://www.bfi.org.uk/booksvideo/video/details/army/">2006年11月27日に英国ＢＦＩから出た<em>『影の軍隊』</em>ＤＶＤ</a>(<a href="http://www.sensesofcinema.com/contents/00/1/melville.html">レヴュー</a>)は、145分。<a href="http://www.bfi.org.uk/booksvideo/books/catalogue/details.php?bookid=385"><em>『ジャン＝ピエール・メルヴィル：パリのアメリカ人』</em></a>(BFI、2003)の著者<a href="http://access.kcl.clientarea.net/humanities/filmstudies/vincendeau.html">ジネット・ヴァンサンドー</a>による音声解説付き。また帝国戦争博物館所蔵の記録映像<em>『レジスタンスの記録　Le Journal de la Resistance』</em> (1945。33分。英語ナレーター、ノエル・カワード)、撮影現場のメルヴィルを収めた1968年の記録映像(4分。カラー)も付く。</p>
<p id="caption">メルヴィルの日本語ファン・サイト<a href="http://melville.nomaki.jp/index.html">「LE CERCLE ROUGE」</a></p>

<p>メルヴィルについては、ルイ・ノゲイラ著<em>『サムライ−ジャン＝ピエール・メルヴィルの映画人生』</em>(2003、晶文社)をも参照。日本語版には、矢作俊彦と押井守による<em>『リスボン特急』</em>についての対談収録。</p>

<p>5月15日発売の<a href="http://www.criterionco.com/asp/release.asp?id=385">北米クライテリオン盤<em>『影の軍隊』</em>特別盤</a>(2枚組)も、145分の本編に、ＢＦＩ盤同様、ヴァンサンドーの音声解説に加え、さらに独自の特典映像が付く。ピエール・ロムと編集技師フランソワーズ・ボノのインタヴューも収録。フランソワーズ・ボノ(1939年生まれ)は、編集技師モニク・ボノの娘で、<em>『ジュリア』</em>(1977。監督フレッド・ジネマン)と池田理代子原作<em>『ベルサイユのばら』</em>(1979。監督ジャック・ドゥミ)で助監督をつとめたＴＶ演出家アラン・ボノの姉妹。またトルコ出身のアルメニア系フランス人アンリ・ヴェルヌイユ(1920−2002)の妻で、ＴＶ演出家パトリック・マラキアン(1963年生まれ)は息子。</p>

<p>モニク・ボノは、短編<em>『ある道化の人生の24時間　Vingt-quatre heures de la vie d'un clown』</em>(1945。18分)以後、<em>『サムライ』</em>(1967)に至るメルヴィル作品の編集を手がけ、また製作者ジョルジュ・ド・ボールガールの要請により、ヌーヴェル・ヴァーグの傑作<em>『アデュー・フィリピーヌ』</em>(ＤＶＤ題。1962。監督ジャック・ロジエ)の編集も手がけている。
　<em>『アデュー・フィリピーヌ』</em>は世界に先駆け、紀伊國屋書店によりＤＶＤ化されたが、2007年1月24日、イタリアの20世紀フォックスからイタリア語版<em>『太陽の中の欲望　Desideri nel Sole』</em>のＤＶＤが出た。<em>『ある道化の人生の24時間』</em>は韓国のAlto Mediaから2004年5月7日に出たＤＶＤ<em>『彼らの最初の映画　Their First Films』</em>(<a href="http://www.dvdbeaver.com/film/DVDReviews5/theirfirstfilms.htm">レヴュー</a>)に収録されていたが廃盤。英語字幕付き。主演はロベール・ブレッソン監督の短編<em>『公共問題　Les Affaires publiques 』</em>(特殊上映題。1934)に主演していた道化のベビ。</p>

<p>他の収録作は、<em>『愛は存在する』</em>(特殊上映題。1961。監督モリス・ピアラ。19分。カラー)、<em>『スチレンの唄』</em>(1957。監督アラン・レネ。14分。カラー)、<em>『シャルロットとジュール』</em>(1958。監督ジャン＝リュック・ゴダール。13分)、<em>『王手飛車取り』</em>(1956。監督ジャック・リヴェット。27分)、<em>『水の話』</em>(1958。監督フランソワ・トリュフォー＆ジャン＝リュック・ゴダール。12分)、<em>『不安の実験室　Le laboratoire de l'angoisse』</em>(1971。監督パトリス・ルコント。11分。カラー)、<em>『こきつかわれた連中　Les surmenes』</em>(監督ジャック・ドニオル＝ヴァルクローズ。19分。脚本にフランソワ・トリュフォー参加。音楽ジョルジュ・ドルリュー)。</p>

<p><em>『影の軍隊』</em>はクライテリオン盤ＤＶＤが決定盤かと思われたが、なんと3月29日に、<a href="http://www.universal-pictures.de/site.php?d=show&film=1684">ドイツのユニヴァーサル・ピクチャーズからＨＤ　ＤＶＤ盤発売</a>。これは、フランスのステュディオ・カナルから発売予定の盤と同一マスター。同時発売は、やはりカナル原版の<em>『アリゾナ・ドリーム』</em>(1992。監督エミール・クストリッツァ)と<em>『乱』</em>(1985。監督・黒澤明)。5月21日にフランスのステュデイオ・カナルからＨＤ　ＤＶＤ盤が発売。何度か発売延期になっていた。同社のＨＤ　ＤＶＤ第1弾の15タイトルの1本だ。<a href="http://www.stereosound.co.jp/hivi/detail/bancho_193.html">2006年に告知された20タイトル</a>にはメルヴィル監督の<em>『仁義』</em>(1970)も入っていた。</p>

<p><em>『影の軍隊』</em>ＨＤ　ＤＶＤの仕様は、仏語音声がＤＴＳ−ＨＤマスター・オーディオ4.0、独語音声がＤＴＳ・ハイレゾルーション2.0。字幕は独語・オランダ語・デンマーク語・ノルウェイ語・スウェーデン語・フィンランド語。ちなみに、他のタイトルは<em>『トラフィック』</em>(2000。監督スティーヴン・ソダーバーグ)、<em>『卒業』</em>(1967。監督マイク・ニコルズ)、<em>『ワンス・アンド・フォーエバー』</em>(2002。監督ランドール・ウォレス)、<em>『コンドル』</em> (1975。監督シドニー・ポラック)、<em>『ディア・ハンター』</em>(1978。監督マイケル・チミノ)、<em>『アリゾナ・ドリーム』</em>(1992。監督エミール・クストリッツァ)、<em>『セルピコ』</em>(1973。監督シドニー・ルメット)、<em>『マルホランド・ドライブ』</em>(2001。監督デイヴィッド・リンチ)、<em>『ターミネーター2』</em>(1991。監督ジェイムズ・キャメロン)、<em>『リービング・ラスベガス』</em>(1995。監督マイク・フィギス)、<em>『乱』</em>(1985。監督・黒澤明)、ルイ・ド・フュネス、ブルヴィル主演<em>『大進撃』</em>(1966。監督ジェラール・ウーリー)、<em>『ジェヴォーダンの獣』</em>(2001。監督クリストフ・ガンス)、<em>『ミリオンダラー・ベイビー』</em>(2004。監督クリント・イーストウッド)。</p>
<p id="caption">ステュディオ・カナルのＨＤ　ＤＶＤの記事 <a href="http://www.resetmag.com/HTML/news.asp?InfoID=11558">仏語</a> / <a href="http://www.stereosound.co.jp/hivi/detail/bancho_282.html">日本語</a></p>

<p>アラン・ドロンとカトリーヌ・ドヌーヴが共演した、ジャン＝ピエール・メルヴィル監督の遺作<em>『リスボン特急』</em>のＤＶＤは、北米では2001年にアンカー・ベイから出ていたが廃盤。フランスのステュディオ・カナルから2005年5月16日に出た<em>『リスボン特急』</em>ＤＶＤも廃盤。英国のワーナーからは、ステュディオ・カナル原版の<em>『賭博師ボブ』</em>＋<em>『リスボン特急』</em>の2本立てＤＶＤが、2005年4月4日に出ているが、これも廃盤。英オプティマム・ホーム・エンターテインメントから、5月7日に<em>『リスボン特急』</em>のＤＶＤが出る。
  また6月25日には、オプティマムから<em>『アラン・ドロン−スクリーン・アイコンズ・コレクション』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸ(4枚組)が発売される。収録作は、<em>『リスボン特急』</em>(1972。監督ジャン＝ピエール・メルヴィル)、<em>『太陽がいっぱい』</em>(1960。監督ルネ・クレマン)、<em>『太陽はひとりぼっち』</em>(1962。監督ミケランジェロ・アントニオーニ)、<em>『ショック療法』</em>(1973。監督アラン・ジェシュア)。<em>『ショック療法』</em>のＤＶＤは、2005年5月16日に、<a href="http://studiocanal.cine-solutions.com/index.php?page=produit&id=22232&mco=dpc">フランス、ステュディオ・カナルから出ている</a>。国内盤は東北新社から2001年に出ていたが廃盤。アラン・ドロンとアニー・ジラルドという<em>『若者のすべて』</em>(1960。監督ルキーノ・ヴィスコンティ)のコンビ再共演。アニー・ジラルドは、近年、ミヒャエル・ハネケ監督の<em>『ピアニスト』</em>(2001)や<em>『隠された記憶』</em>(2005)に出ている。</p>

<p>　オプティマムからは同じ6月25日に、<em>『ジャン＝ポール・ベルモンド−スクリーン・アイコンズ・コレクション』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸ(5枚組)も発売。収録作は、<em>『プロフェッショナル　Le professionel』</em>(放映題。1981。監督ジョルジュ・ロトネール)、<em>『勝手にしやがれ』</em>(1960。監督ジャン＝リュック・ゴダール)、<em>『気狂いピエロ』</em>(1965。監督ジャン＝リュック・ゴダール)、<em>『薔薇のスタビスキー』</em>(1974。監督アラン・レネ)、<em>『二重の鍵』</em>(1959。監督クロード・シャブロル)。<em>『プロフェッショナル』</em>のＤＶＤは、フランスではカナル・プリュス・ヴィデオから出ていたが廃盤。北米では、<a href="http://www.image-entertainment.com/dvd/detail.cfm?productID=10777&CFID=813311&CFTOKEN=8c2ed92f76649160-5BDB01FE-1321-AE2B-C067559997CBCA0A">イメージ・エンターテインメントからＤＶＤが出ている</a>。</p>

<p><em>『薔薇のスタビスキー』</em>ＤＶＤも、フランスのステュデオ・カナルと、北米のイメージ・エンターテインメントから出ていたが共に廃盤。<em>『ミュンヘン』</em>(2005。監督スティーヴン・スピルバーグ)のマイケル・ロンズデイルや、<em>『ブッシュ・ド・ノエル』</em>(1999。監督ダニエル・トムソン)のクロード・リッシュ、<em>『ルービッチュの小間使』</em>(ＤＶＤ題。1946。監督エルンスト・ルービッチュ)のシャルル・ボワイエ、<a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2007/02/27.php">「第27回」</a>で紹介した<em>『獅子座』</em>(1959−63。監督エリック・ロメール)のヴァン・ダウデらも出演。</p>

<p>上記2コレクションに先立って、オプティマムからは、5月28日に<em>『ダーク・ボガード−スクリーン・アイコンズ・コレクション』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸ(5枚組)が発売される。収録作は、<em>『できごと』</em>(1967)、<em>『召使』</em>(1963)、<em>『兇弾』</em>(1950。監督バジル・ディアデン)、<em>『銃殺』</em>(1964)、<em>『眠れる虎　Sleeping Tiger』</em>(1954。監督ジョーゼフ・ロウシー)、<em>『犠牲者　Victim』</em>(1961。監督バジル・ディアデン)。このうち<em>『兇弾』</em>は、2006年8月21日、<a href="http://www.optimumreleasing.com/dvd.php?id=296">単品でＤＶＤ化されている</a>。</p>

<p>ダーク・ボガード(1921−99)は、日本では、ジョーゼフ・ロウシー監督作と共に、ルキーノ・ヴィスコンティ監督の<em>『地獄に堕ちた勇者ども』</em>(1969)と<em>『ベニスに死す』</em>(1971)が広く知られているが、ボガードＢＯＸの発売は、ボガード・ファンのみならず、ジョーゼフ・ロウシー・ファンにとっても嬉しいニュースだ。また<em>『召使』</em>、<em>『できごと』</em>の脚本家ハロルド・ピンター(1930年生まれ)が、劇作から退いた2005年、ノーベル文学賞を受賞したのも記憶に新しい。とりわけ、日本未公開、未放映の赤狩り時代のロウシー初の英国映画、サイコ・ノワール<em>『眠れる虎』</em>は貴重。ロウシーも変名でクレジットされたが、脚本のカール・フォアマン(1914−84)も変名でクレジットされている。<em>『真昼の決闘』</em>(1952。監督)の脚本家フォアマンは、ピエール・ブールの小説に基づく<em>『戦場にかける橋』</em>(1957。監督デイヴィッド・リーン)でもクレジットを出せず、アカデミー賞脚本賞の名誉を受けられず、アリステア・マクリーンの冒険小説(1957)に基づく<em>『ナバロンの要塞』</em>(1961。監督Ｊ・リー・トンプソン)で久々にクレジットを回復する。ボガードが演じるのは、アレグザンダー・ノックス扮する精神分析医宅に強盗に入り、逆に半年間の生体実験材料に使われる男フランク。アレクシス・スミス扮する医師の妻グレンダは、フランクに執着するようになる。</p>

<p>カナダ生まれの女優アレクシス・スミス(1921−1993)が、エロール・フリンと共演したボクシング映画<em>『鉄腕ジム』</em>(1942。監督ラウル・ウォルシュ)のＤＶＤは、3月27日、米ワーナーから発売。同作収録の<em>『エロール・フリン・シグネチャー・コレクション第2巻』</em>には、他に<em>『進め龍騎兵』</em>(1936。監督マイケル・カーティーズ)、<em>『ドン・ファンの冒険』</em>(1948。監督ヴィンセント・シャーマン)、<em>『暁の偵察The Dawn Patrol』</em>(ビデオ題。1938。監督エドマンド・グールディング)、<em>『急降下爆撃隊　Dive Bomber』</em>(放映題。1941。監督マイケル・カーティーズ)収録。<em>『暁の偵察』</em>は同名のハワード・ホークス監督作(1930)のリメイク。</p>

<p>カナダ出身の俳優アレグザンダー・ノックスは、1907年1月16日生まれなので今年が生誕100年。彼がイングリッド・バーグマンと共演した<em>『ヨーロッパ一九五一年』</em>(1952。監督ロベルト・ロッセリーニ)のＤＶＤは、ジェネオン・エンタテインメントから2001年にイタリア語版の国内盤が出ていたが廃盤。イタリア語版のＤＶＤは、<a href="http://www.llamentol.com/tienda/product_info.php?products_id=370">スペインのLlamentol S.L.から2004年9月16日に出ている</a>。音声は伊語・スペイン語、字幕はスペイン語のみ。110分。</p>

<p><a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2006/08/13.php">「第13回」</a>で紹介した<em>『原子人間』</em>(1955。監督ヴァル・ゲスト)、<em>『マダムと泥棒』</em>(1955。監督アレグザンダー・マッケンドリック)のジャック・ウォーナー、<em>『宇宙原水爆戦・人工衛星Ｘ号』</em>(1956。監督ポール・ディクソン)のジミー・ハンリー主演の<em>『兇弾』</em>は、ロンドンのメトロポリタン警察の協力を初めて得た犯罪映画。製作者はマイケル・バルコン。<em>『犠牲者』</em>は、ボガードがゆすられるゲイの弁護士を演じる異色犯罪ドラマ。脚本は、ジョン・フォードの遺作<em>『荒野の女たち』</em>(1966)のジャネット・グリーンとジョン・マッコーミックのコンビ。</p>

<a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/30_02.php" onclick="window.open('http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/30_02.php','popup','width=240,height=240,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/30_02-thumb.jpg" width="70" height="70" alt="" /></a>
<p>バジル・ディアデン監督作では、<em>『紳士同盟』</em>(1960。監督ディアデン)のリチャード・アッテンボロー、<em>『マーティ』</em>(1955。監督デルバート・マン)、<em>『さすらい』</em>(1957。監督ミケランジェロ・アントニオーニ)のベッツィ・ブレア、パトリック・マッグーハンら出演の<em>『一晩中　All Night Long』</em>(1961)のＤＶＤも<a href="http://www.networkdvd.co.uk/new_releases.htm">英Network</a>から4月16日発売。<a href="http://www.amco.de/start.html">ドイツのAmCo Tontrager</a>からも3月20日に発売されている。</p>

<p><em>『一晩中』</em>の脚本はネル・キングと、赤狩りにより変名を用いている<em>『地の塩』</em>(1953。監督ハーバート・ビーバーマン)のポール・ジャリコ(1915−97)。物語は<em>『オセロ』</em>のスウィンギング・シックスティーズ版。マッグーハンは嫉妬に狂うジャズ・ドラマーを演じる。ジャズ・ファンにとっても、デイヴ・ブルーベック(1920年生まれ)、キース・クリスティ(1931−80)、<em>『コンクリート・ジャングル』</em>(1960)、<em>『召使』</em>(1963)、<em>『唇からナイフ』</em>(1966)、<em>『できごと』</em>(1967)などのロウシー作品の音楽でも知られるジョニー・ダンクワース(1927年生まれ)、タビー・ヘイズ(1935−73)、チャールズ・ミンガス(1922−79)、後に<em>『おませなツインキー』</em>(1969。監督リチャード・ドナー)などの映画音楽家となるジョン・スコット(1930年生まれ)らのトップ・ミュージシャンの出演が見逃せない。</p>
<p><a href="http://www.moviegrooves.com/shop/allnightlong.htm"><em>『一晩中』</em>サウンドトラックのクレジット</a></p>

<p><em>『チャーリーとチョコレート工場』</em>(2005。監督ティム・バートン)でナレーターをつとめ、<em>『007／死ぬのは奴らだ』</em>(1973。監督ガイ・ハミルトン)や<em>『アニー』</em>(1982。監督ジョン・ヒューストン)に出演している、ダンサー、振付師のジェフリー・ホールダー(1930年生まれ)もカメオ出演。パトリック・マッグーハン(1928年生まれ)といえば、日本ではＴＶシリーズ<em>『秘密命令』</em>(1960−62)、<em>『秘密諜報員ジョン・ドレイク』</em>(1964−66。監督スチュワート・バージ、ドン・チャフィ)、<em>『プリズナーNo.6』</em>(1967−68)や<em>『アルカトラズからの脱出』</em>(1979。監督ドン・シーゲル)の刑務所長役など、あるいはＴＶシリーズ<em>『刑事コロンボ』</em>最大の異色作といわれる<em>『さらば提督』</em>(1975)ほかの監督としておなじみだろう。<em>『秘密命令』</em>第1シーズン全集ＤＶＤ−ＢＯＸ(5枚組)は、<a href="http://www.newvideo.com/productdetail.html?productid=NV-AAE-70942">米Ａ＆Ｅから2003年に出ている</a>。<em>『プリズナーNo.6全集』</em>(40周年記念版)ＤＶＤ−ＢＯＸ(10枚組)は、<a href="http://www.newvideo.com/productdetail.html?productid=NV-AAE-70335">Ａ＆Ｅから2006年7月25日発売</a>。<em>『秘密諜報員ジョン・ドレイク全集』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸ(18枚組)は、<a href="http://www.newvideo.com/productdetail.html?productid=NV-AAE-76858">Ａ＆Ｅから2007年2月27日発売</a>。</p>

<p>無名時代のマッグーハンが出ている異色作<em>『地獄特急』</em>(1957。監督サイ・エンドフィールド)のＤＶＤは、2004年1月26日に英ＩＴＶから発売されていたが、英Networkから3月19日に「特別版」と称する新盤が出た。アイルランド系の彼がアイルランド人に扮した唯一の出演作だ。過酷な労働を強いられる、砂利を運ぶトラック運転手たちの物語。</p>

<a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/30_03.php" onclick="window.open('http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/30_03.php','popup','width=210,height=210,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/30_03-thumb.jpg" width="70" height="70" alt="" /></a>
<p>主演は<em>『コンクリート・ジャングル』</em>(1960。監督ジョーゼフ・ロウシー)、<em>『エヴァの匂い』</em>(1962。監督ジョーゼフ・ロウシー)のスタンリー・ベイカー。共演は、<em>『拳銃魔』</em>(1950。監督ジョーゼフ・Ｈ・ルイス)のペギー・カミンズ、<em>『マダムと泥棒』</em>(1955。監督アレグザンダー・マッケンドリック)、<em>『戦争と平和』</em>(1955。監督キング・ヴィドア)のハーバート・ロム。ＴＶシリーズ<em>『0011ナポレオン・ソロ』</em>(1964−68)のイリヤ・クリヤキン役でおなじみ、デイヴィッド・マッカラムも出ていて、この映画で共演したジル・アイアランドと1957年5月11日結婚。アイアランドは1967年に離婚し、1968年10月5日、チャールズ・ブロンソンと再婚する。彼女をブロンソンに紹介したのは、<em>『大脱走』</em>(1963。監督ジョン・スタージェス)出演中のマッカラムだった。<em>『地獄特急』</em>には、無名時代のショーン・コネリーも出ているので、60年代にスパイ役で人気を得るマッグーハン、マッカラム、コネリーの3人が共演しているというのも興味深い。ちなみに<em>『ＯＯ7／ドクター・ノオ』</em>(1962。監督テレンス・ヤング)のボンド役候補には、ロジャー・ムーアと共にマッグーハンも挙がっていた。</p>
<p id="caption"><a href="http://www.youtube.com/watch?v=vUx3vj3lmT8"><em>『地獄特急』</em>抜粋映像</a></p>

<p>マッグーハンは、<em>『日曜はダメよ』</em>(1960。監督ジュールス・ダッシン)のメリナ・メルクーリ主演、監督ジョーゼフ・ロウシーの<em>『ジプシーと紳士　The Gypsy and the Gentleman』</em>(1958)にも出演している。同作のＤＶＤは<a href="http://www.moderntimes.gr/istos.chtm?prnbr=12334">ギリシャのModern Timesから出ている</a>。英語音声、ギリシャ語字幕。</p>

<a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/30_04.php" onclick="window.open('http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/30_04.php','popup','width=110,height=160,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/30_04-thumb.jpg" width="70" height="101" alt="" /></a>
<p>ここでダーク・ボガートの話に戻る。以下、今日、日本で観る機会の乏しいと思われる主演作のＤＶＤをいくつか紹介する。ジーン・シモンズ共演の<em>『博覧会場へ行ったきり　So Long at the Fair』</em>(1950。監督アントニー・ダーンボロー、テレンス・フィッシャー)のＤＶＤは、<a href="http://www.filmax.com/fichas/2014.htm">スペインのフィルマクスから出ている</a>。ヒッチコックもお気に入りだったという、1889年のパリ万博を背景とする有名な都市伝説に基づくスリラーの小品。</p>

<p>ダーンボロー(1913−2000)は、サマーセット・モームの初期短編4話に基づく<em>『四重奏』</em>(1948。ボガード主演の<em>『変りだね』</em>の挿話の監督はハロルド・フレンチ)の製作者。テレンス・フィッシャーとの共同監督作に、もう1本、ノエル・カワード原作の<em>『驚いた心　The Astonished Heart』</em>(1949)がある。ルイス・マイルストン監督のテクニカラー戦争ドラマ<em>『断固戦う人々』</em>(1954)のＤＶＤは2007年1月29日、<a href="http://www.optimumreleasing.com/dvd.php?id=426">オプティマムから単品で出た</a>。ギリシャ、ロードス島にあるドイツ軍の二つの飛行場を爆破するイギリス陸軍特別舟艇隊を描く。</p>

<p><em>『将軍月光に消ゆ』</em>(1957。監督マイケル・パウエル＆エメリック・プレスバーガー)は英ＩＴＶ　ＤＶＤから出ている。2006年11月20日に出た<em>『パウエル＆プレスバーガー・コレクション』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸ(11枚組)にも収録。他の収録作は、<em>『天国への階段』</em>(1946)、<em>『赤い靴』</em>(1948)、<em>『老兵は死なず』</em>(1943)、<em>『カンタベリー物語　A Canterbury Tale』</em>(1944)、<em>『渦巻』</em>(1945)、<em>『潜水艦轟沈す』</em>(1941)、<em>『戦艦シュペー号の最後』</em>(1956)、<em>『奴らは奇妙なギャング　They're A Weird Mob』</em>(1966)、<em>『ホフマン物語』</em>(1951)、<em>『黒水仙』</em>(1947)。<em>『将軍月光に消ゆ』</em>は、英グラナダ・ヴェンチャーズから2006年7月21日に出た<em>『パウエル＆プレスバーガー・コレクション』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸ(9枚組)にも収録。他の収録作は<em>『天国への階段』</em>、<em>『赤い靴』</em>、<em>『老兵は死なず』</em>、<em>『カンタベリー物語』</em>、<em>『潜水艦轟沈す』</em>、<em>『戦艦シュペー号の最後』</em>、<em>『渦巻』</em>、<em>『奴らは奇妙なギャング』</em>。</p>
<div id="caption">
<p id="caption"><a href="http://www.powell-pressburger.org/FAQ/FAQ271.html">パウエル＆プレスバーガーのＤＶＤ</a>(英語)</p>
<p id="caption"><a href=""><em>『パウエル＆プレスバーガー』</em>グラナダ盤ＤＶＤ−ＢＯＸ収録<em>『将軍月光に消ゆ』</em>レヴュー</a>(英語)</p>
</div>

<p><em>『マインド・ベンダース　Mind Benders』</em>(ビデオ題。1962。監督バジル・デアディン。<a href="http://www.dvdtalk.com/dvdsavant/s380mind.html">レヴュー</a>)のＤＶＤは、<a href="http://www.anchorbayentertainment.com/index.asp?p=CatalogDetail&SKU=DV11579&PriCatID=4">米アンカー・ベイから出ている</a>。音楽はジョルジュ・オーリック。ボガードは、自殺した同僚が共産主義者に洗脳されていたことを証明するため自ら実験台になり、妻への愛情を失ってしまう、オックスフォード大学教授の科学者に扮する。<em>『ダーク・ボガード・コレクション』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸも2001年に出ていたが廃盤。他の収録作は、<em>『できごと』</em>と<em>『召使』</em>。</p>

<p>ジュディ・ガーランド共演<em>『愛と歌の日々　I Could Go On Singing』</em>(放映題。1963。監督ロナルド・ニーム。<a href="http://www.jgdb.com/singing.htm">レヴュー</a>)のＤＶＤは、<a href="http://www.mgm.com/title_title.php?title_star=ICOULDGO">米ＭＧＭから出ている</a>。これはガーランドの遺作となった。</p>

<p>ジェイン・バーキン共演のボガードの遺作<em>『ダディ・ノスタルジー』</em>(1990。監督ベルトラン・タヴェルニエ)のＤＶＤは、フランスの<a href="http://www.studiocanaldvd.com/fr/produit_6_scv_8993.php">ステュディオ・カナルから出ている</a>。監督のタヴェルニエは、ロウシー監督作のフランスでの宣伝を担当、その頃からボガードのファンだったという。<a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2006/06/post_5.php">「第8回」</a>のピエール・リシアンに関する記述も参照。</p>
<p id="caption"><a href="http://www.wsws.org/articles/1999/jul1999/sff2-j10.shtml">1999年7月10日付、ベルトラン・タヴェルニエ・インタヴュー</a>(英語)</p>

<p>英グラナダ・ヴェンチャーズから、本業外科医の作家リチャード・ゴードン(1921年生まれ)のベストセラーに基づく、ラルフ・トマス監督、ダーク・ボガート主演、サイモン・スパロウ医師ものＤＶＤが出ている。日本公開作は、第2作にあたるブリジット・バルドー共演の<a href="http://www.granadaventures.co.uk/index.php?content=dvd&id=129&s=doctor%20at%20sea"><em>『私のお医者さま　Doctor At Sea』</em></a>(1955)のみ。他にボガード主演<a href="http://www.granadaventures.co.uk/index.php?content=dvd&id=132&s=doctor%20at%20sea"><em>『Doctor In The House』</em></a>(1954)、ボガード主演<a href="http://www.granadaventures.co.uk/index.php?content=dvd&id=128&s=doctor%20at%20sea"><em>『Doctor At Large』</em></a>(1957)、リチャード・ヘア医師に扮するマイケル・クレイグ主演<em>『Doctor In Love』</em>(1960)、ボガード主演<em>『Doctor In Distress』</em>(1963)、ガストン・ギロムズダイク医師に扮するレズリー・フィリップス主演<em>『Doctor In Clover』</em>(1966。音楽ジョン・スコット)、トニー・バーク医師に扮するレズリー・フィリップス主演<em>『Doctor In Trouble』</em>(1970)がある。</p>
<p id="caption"><a href="http://www.granadaventures.co.uk/index.php?content=dvd&id=79&s=doctor%20at%20sea"><em>『お医者さま　Doctor』</em>シリーズＤＶＤ−ＢＯＸ</a>(7枚組。650分)</p>

<p>ボガードＢＯＸと同じ5月28日に出る<em>『ジェイムズ・メイソン−スクリーン・アイコンズ・コレクション』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸ(4枚組)は<em>『二つの世界の男』</em>(1953。監督キャロル・リード)、<em>『5本の指』</em>(1952。監督ジョーゼフ・Ｌ・マンキーウィッツ)、マーガレット・ロックウッド主演<em>『灰色の男』</em>(1943。監督レズリー・アーリス)、<em>『邪魔者は殺せ』</em>(1947。監督キャロル・リード)収録。実話に基づくスパイ・スリラー<em>『5本の指』</em>は、2004年8月23日に<a href="http://www.optimumreleasing.com/dvd.php?id=77">単品でＤＶＤ化されている</a>。「キケロ」の暗号名を付けられアンカラに潜入していたナチス・ドイツのスパイ、エリザ・バズナにかんするＬ・Ｃ・モイジッシュの回想録<em>『キケロ作戦』</em>(1950)に基づく。1962年には、キケロ自身の回想録<em>『私はキケロだった』</em>も出版されている。<em>『私はキケロだった』</em>は、<em>『わが名はキケロ』</em>の邦訳題で<em>『世界ノンフィクション全集20』</em>(筑摩書房、1968)に収録。</p>

<p><em>『バルカン超特急』</em>(1938。監督アルフレッド・ヒッチコック)のマーガレット・ロックッド主演の<em>『灰色の男』</em>は19世紀のイングランドの寄宿女学校を舞台にした、ゲインズバロ撮影所初のゴシック・メロドラマ。共演は、<em>『無分別』</em>(1958。監督スタンリー・ドーネン)のフィリス・カルヴァート(1917−2002)。<em>『邪魔者は殺せ』</em>は、<a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2006/06/10.php">「第10回」</a>で紹介した後、2007年2月24日、紀伊國屋書店から発売された<em>『ルイス・ブニュエル　ＤＶＤ−ＢＯＸ3』</em>に収録された<em>『ロビンソン漂流記』</em>(1954)に主演しているアイルランド出身の俳優ダン・オハリヒー(1919−2005)も出演。ジェイムズ・メイソン(1909−84)は、日本では、ジュディ・ガーランド主演の<em>『スタア誕生』</em>(1954。監督ジョージ・キューカー)、<a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2006/03/2.php">「第2回」</a>でも触れた<em>『海底二万マイル』</em>(1954。監督リチャード・フライシャー)、ケリー・グラント主演<em>『北北西に進路を取れ』</em>(1959。監督アルフレッド・ヒッチコック)や<em>『ロリータ』</em>(1961。監督スタンリー・キューブリック)あたりが有名だろう。</p>

<p>日本未公開のジェイムズ・メイソン主演作のＤＶＤとしては、紀伊國屋書店から出ている、<a href="">「第11回」</a>で紹介した<a href="http://eiganokuni.com/kreview/2006/07/caught.html"><em>『魅せられて』</em></a>(1949。監督マックス・オフュルス)、<a href="http://eiganokuni.com/kreview/2006/03/bigger_than_life.html"><em>『ビガー・ザン・ライフ』</em></a>(1956。製作ジェイムズ・メイソン、監督ニコラス・レイ)がある。ともに必見の異色作。このほか、メイソン主演作のＤＶＤでお勧めなのは、「第11回」で紹介したマックス・オフュルス監督のもう1本のフィルム・ノワール<em>『レックレス・モメント／愛と欲望の罠』</em>(放映題。1949。<a href="http://noiroftheweek.blogspot.com/2007/02/reckless-moment-1949.html">レヴュー</a>)の英セカンド・サイト盤ＤＶＤ。共演は<a href="http://eiganokuni.com/kreview/2006/04/secret_beyond_the_door.html"><em>『扉の影の秘密』</em></a>(1948。監督フリッツ・ラング)のジョーン・ベネット。エリザベス・サンゼイ・ホールディング(1889−1955)の同じ原作<em>『The Blank Wall』</em>(1947)は、<em>『ディープ・エンド』</em>(ビデオ題。2001。製作・監督スコット・マッギー、デイヴィッド・シーゲル)としてリメイクされている。<em>『ディープ・エンド』</em>のＤＶＤは米20世紀フォックスから2002年に出ている。マッギー＆シーゲルは、リチャード・ギア、ジュリエット・ビノシュ主演<em>『綴り字のシーズン』</em>(2005)の監督。<em>『綴り字のシーズン』</em>の国内盤ＤＶＤはフォックスから出ている。</p>

<p>その他、米フォックスから3月6日に出たジェニファー・ジョーンズ主演<em>『ボヴァリー夫人』</em>(1949。監督ヴィンセント・ミネリ)、同じくフォックスから2006年1月10日に出た<em>『日のあたる島』</em>(1957。監督ロバート・ロッセン。米盤DVDレヴュー <a href="http://www.dvdbeaver.com/film/DVDReviews20/island_in_the_sun_dvd_review.htm">dvdbeaver.com</a> / <a href="http://www.dvdtalk.com/dvdsavant/s1857sun.html">dvdtalk.com</a>)、<em>『マンディンゴ』</em>(1975。監督リチャード・フライシャー)あたりが興味深い。<em>『としごろ』</em>(1969。製作ジェイムズ・メイソン、監督マイケル・パウエル)はＤＶＤ化が待たれる。ちなみに<em>『ボヴァリー夫人』</em>は<em>『文芸古典コレクション』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸ(5枚組。<a href="http://www.dvdtalk.com/dvdsavant/s2239lit.html">レヴュー</a>)にも収録。他の収録作は、<em>『ゼンダ城の虜』</em>(1937。監督ジョン・クロムウェル)＋<em>『ゼンダ城の虜』</em>(1952。監督リチャード・ソープ。主演スチュワート・グレインジャー。ジェイムズ・メイソンも出演)、<em>『三銃士』</em>(1948。監督ジョージ・シドニー)、<em>『艦長ホレーショ』</em>(1950。監督ラウル・ウォルシュ)、<em>『奴隷戦艦』</em>(1962。監督ピーター・ユスティノフ)。<em>『奴隷戦艦』</em>は原題<em>『ビリー・バッド』</em>、原作はハーマン・メルヴィル(1819−1891)の遺作小説(1924年、死後出版)。2002年に米Aae Filmsから製作40周年記念版のビデオが発売されていたが、ついにＤＶＤになって嬉しい。撮影は<em>『邪魔者を殺せ』</em>、<em>『第三の男』</em>(1949。監督キャロル・リード)、<em>『夏の嵐』</em>(1954。監督ルキーノ・ヴィスコンティ)のロバート・クラスカー。ビリー・バッド役は映画出演2作目のテレンス・スタンプ。彼はこの後、<em>『コレクター』</em>(1965。監督ウィリアム・ワイラー)、<em>『唇からナイフ』</em>(1966。監督ジョーゼフ・ロウシー)、<em>『遥か群衆を離れて』</em>(1967。監督ジョン・シュレシンジャー)、<em>『夜空に星のあるように』</em>(1967。監督ケン・ローチ)、<em>『世にも怪奇な物語』</em>(1968。スタンプ出演の第3話<em>『悪魔の首飾り』</em>の監督フェデリーコ・フェッリーニ)、<em>『テオレマ』</em>(1968。監督ピエル・パオロ・パゾリーニ)と異色作・問題作に出演し続ける。<em>『奴隷戦艦』</em>の共演は<em>『最前線』</em>(1957。監督アンソニー・マン)、<em>『神の小さな土地』</em>(ＤＶＤ題。1958。監督アンソニー・マン)のロバート・ライアンとユスティノフ。</p>

<p><em>『艦長ホレーショ』</em>はＣ・Ｓ・フォースター(1899−1966)の18世紀末以後の大英帝国海軍を舞台にした海洋冒険小説ホレイショ・ホーンボロワー(提督を経て元帥に出世)シリーズをフォースター自身が脚色した映画版。主演はグレゴリー・ペック。共演はヴァージニア・メイヨ。フォースターは<em>『アフリカの女王』</em>(1951。監督ジョン・ヒューストン)の原作となったいくつかの短編も書いている(脚色はヒューストンとジェイムズ・エイジー)。ホーンブロワーものはハヤカワ文庫ＮＶから「海の男／ホーンブロワー」シリーズとして出ている(<a href="http://www.interq.or.jp/venus/blanca/blue/hornblower/">ファンサイト</a>)。同シリーズに基づき、イギリスのメリディアンＴＶ制作のＴＶドラマシリーズ<em>『ホーンブロワー　海の勇者』</em>(1998−2002。監督アンドルー・グリーヴ)がヨアン・グリフィズ主演で、作られた。日本でもＮＨＫ衛星第2で放映され、ハピネットより国内盤ＤＶＤ−ＢＯＸ2巻(<a href="http://www.happinet-p.com/jp2/info/release.php?code=BIBF-9101">1巻</a>, <a href="http://www.happinet-p.com/jp2/info/release.php?code=BIBF-9102">2巻</a>)が発売中。<em>『日のあたる島』</em>の共演者は、以下の通り。<em>『断崖』</em>(1941。監督アルフレッド・ヒッチコック)、<em>『忘れじの面影』</em>(1948。監督マックス・オフュルス)のジェイン・フォンテイン、<em>『カルメン』</em>(1954。監督オトー・プレミンジャー)の主演コンビ、ドロシー・ダンドリッジとハリー・ベラフォンティ、<em>『ピラミッド』</em>(1955。監督ハワード・ホークス)、<em>『夢去りぬ』</em>(1955。監督リチャード・フライシャー)のジョーン・コリンズ、<em>『5本の指』</em>、イタリア＝米国合作映画<em>『マンボ』</em>(1954。監督ロバート・ロッセン)のマイケル・レニー。撮影は<em>『チップス先生さようなら』</em>(1939。監督サム・ウッド)、<em>『潜水艦轟沈す』</em>、<em>『モガンボ』</em>(1953。監督ジョン・フォード)、<em>『ドクトル・ジバゴ』</em>(1965。監督デイヴィッド・リーン)のフレディ・ヤング(1902−98)。</p>

<p>「第26回」で紹介したように、「黒人月間」企画として、<em>『キャビン・イン・ザ・スカイ』</em>(ＤＶＤ題。1943。監督ヴィンセント・ミネリ)、<em>『ハレルヤ』</em>(1929。監督キング・ヴィドア)、レックス・イングラム主演<em>『緑の牧場』</em>(1936。監督ウィリアム・キーリー、マーク・コネリー、音楽エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト)などと共に、2006年1月10日に、米20世紀フォックスからＤＶＤが発売されたが、<em>『緑の牧場』</em>と本作の日本盤はまだ出ていない。リチャード・フライシャーが亡くなったのは「第2回」で触れたように、2006年3月25日。それから、ほぼ1年になる。<em>『マンディンゴ』</em>は、ドイツ・キノヴェルトなどからＤＶＤが出ていたが、現在入手可能なのは、スペイン盤と北欧盤。「第11回」で紹介したように、2006年4月24日発売の北欧ユニヴァーサル・ピクチャーズ盤<em>『マンディンゴ』</em>は英語音声、字幕はスウェーデン語・ノルウェイ語・デンマーク語・フィンランド語。2006年7月18日発売のスペイン・ユニヴァーサル・ピクチャーズ盤は、スペイン語・英語・独語音声、字幕はスペイン語・独語・ポルトガル語。<em>『マンディンゴ』</em>の続編として作られたウォーレン・オーツ主演<em>『ドラム』</em>(1976。監督スティーヴ・カーヴァー)は、<em>『マンディンゴ』</em>と共に米Blax Filmから出ていたが廃盤。英Prism Leisure CorporationからもＤＶＤが出ていたが廃盤。こちらもケン・ノートンが出演。<em>『コフィー』</em>(1973。監督ジャック・ヒル)のパム・グリアも共演。</p>

<p>オプティマムの「スクリーン・アイコンズ・コレクション」の第1弾として、3月12日に発売された、<a href="http://www.optimumreleasing.com/dvd.php?id=460"><em>『カトリーヌ・ドヌーヴ−スクリーン・アイコンズ・コレクション』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸ</a>(5枚組)は、<em>『シェルブールの雨傘』</em>(1963。監督ジャック・ドゥミ)、<em>『昼顔』</em>(1967。監督ルイス・ブニュエル)、<em>『ロバと王女』</em>(1970。監督ジャック・ドゥミ)、<em>『恋のマノン』</em>(1967。監督ジャン・オーレル)、<em>『私の好きな季節』</em>(1993。監督アンドレ・テシネ)収録。ジャン＝クロード・ブリアリ、サミー・フレイ共演の<em>『恋のマノン』</em>は初ＤＶＤ化。<em>『私の好きな季節』</em>は、フランス、ステュディオ・カナルから2004年6月22日にＤＶＤが出ていたが廃盤。北米盤ＤＶＤはフォックス・ローバーから1998年に出ていたが廃盤。ステュディオ・カナルからは、<em>『アンドレ・テシネＤＶＤ−ＢＯＸ』</em>(5枚組)が2005年10月3日に出ていたが、これも廃盤。他の収録作は、<em>『深夜カフェのピエール』</em>(1991)、<em>『海辺のホテルにて』</em>(1981)、<em>『野生の葦』</em>(1994)、<em>『夜の子供たち』</em>(1996)。このＤＶＤ−ＢＯＸの発売直後の3月15日、東京、横浜、大阪で開催されたフランス映画祭2007が始まり、映画祭代表団団長としてドヌーヴが10年ぶりに来日し話題を集めた。</p>

<p>同じく3月12日に発売された、<a href="http://www.optimumreleasing.com/dvd.php?id=459"><em>『ジュリー・クリスティ−スクリーン・アイコンズ・コレクション』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸ</a>(4枚組)は、<em>『恋』</em>(1970。監督ジョーゼフ・ロウシー)、トム・コートニー主演<em>『うそつきビリー　Billy Liar』</em>(1963。監督ジョン・シュレシンジャー)、テレンス・スタンプ共演<em>『遥か群衆を離れて』</em>(1967。監督ジョン・シュレシンジャー)、ローレンス・ハーヴェイ、ダーク・ボガード共演<em>『ダーリング』</em>(1965。監督ジョン・シュレシンジャー。音楽ジョン・ダンクワース)収録。</p>

<p>ダーク・ボガートとジュリー・クリスティの共演した<em>『ダーリング』</em>は、米ＭＧＭから2003年にＤＶＤが出ている。英オプティマムでは、2006年3月5日に<a href="http://www.optimumreleasing.com/dvd.php?id=495">単品でＤＶＤ化されている</a>。</p>

<p>日本未公開の<em>『うそつきビリー』</em>は、<a href="http://www.criterionco.com/asp/release.asp?id=121">米クライテリオンから2001年にＤＶＤが出ている</a>(<a href="http://www.dvdtalk.com/dvdsavant/s279liar.html">レヴュー</a>)。音声解説はジョン・シュレシンジャーとトム・コートネイとジュリー・クリスティ。英オプティマムでは、2006年9月11日に<a href="http://www.optimumreleasing.com/dvd.php?id=302">単品でＤＶＤ化されている</a>。</p>

<p><em>『うそつきビリー』</em>は、キース・ウォーターハウスの小説(1959)に基づき、彼自身とウィリス・ホールが戯曲化し、1960年9月からロンドンのケンブリッジ劇場でロングランした舞台をさらに映画化したもの。戯曲版は2001年に西川信廣演出でテアトル・エコーにより日本初演された。
　ウォーターハウスとホールは、ジョン・ミルズ夫人で主演のヘイリー。ミルズの母親でもある劇作家メアリ・ヘイリー・ベル(1911−2005)の原作に基づく映画<em>『汚れなき瞳』</em>(1961。製作リチャード・アッテンボロー、監督ブライアン・フォーブス)、スタン・バーストウの小説に基づく<em>『或る種の愛情』</em>(1962。監督ジョン・シュレシンジャー)、ロベール・マレの戯曲に基づく<em>『巨艦いまだ沈まず』</em>(1962。監督ロイ・ウォード・ベイカー)、ハワード・ファストの小説<em>『ウィンストン事件』</em>に基づく<em>『銃殺指令』</em>(1964。監督ガイ・ハミルトン)でも共同脚色を担当。</p>

<p>ドヌーヴより2歳年上のジュリー・クリスティもまだ現役で活躍中。最新作はカナダ映画<em>『彼女から離れて　Away From Her』</em>(2006。監督サラ・ポーリー)でアルツハイマー病に冒される妻を演じている。
　1979年、トロント生れの女優ポーリーは、<em>『クリスマスに届いた愛』</em>(ビデオ題。1985。監督フィリップ・ボーソス)で子役として映画デビュー。<em>『バロン』</em>(1989。監督テリー・ギリアム)、<em>『エキゾチカ』</em>(1994。監督アトム・エゴヤン)、<em>『スウィート・ヒアアフター』</em>(1997。監督アトム・エゴヤン)、<em>『イグジステンズ』</em>(1999。監督デイヴィッド・クローネンバーグ)、<em>『死ぬまでにしたい10のこと』</em>(2003。監督イザベル・コイシェ)、<em>『アメリカ、家族のいる風景』</em>(2005。監督ヴィム・ヴェンダース)、ジュリー・クリスティも出ている<em>『あなたになら言える秘密のこと』</em>(2005。監督イザベル・コイシェ)などで知られているが、<em>『彼女から離れて』</em>が長編映画初監督作。製作総指揮はアトム・エゴヤン。</p>

<p><em>『恋』</em>は2007年1月22日に<a href="http://www.optimumreleasing.com/dvd.php?id=403">英オプティマムから単品でＤＶＤ発売</a>。Ｌ・Ｐ・ハートリー(1895−1972)の小説(1953)(邦訳・角川文庫、1971。<a href="http://www.alc.co.jp/eng/hontsu/book/0312/02.html">原作小説について</a>)をハロルド・ピンターが脚色。共演は<em>『まぼろしの市街戦』</em>のアラン・ペイツ。</p>

<p>ジュリー・クリスティ主演作の<em>『華やかな情事』</em>(1968。監督リチャード・レスター)のＤＶＤは、<a href="http://whv.warnerbros.com/WHVPORTAL/Portal/product.jsp?OID=13962">米ワーナーから2006年6月20日発売</a>。共演はジョージ・Ｃ・スコットとリチャード・チェンバレン。音楽はジョン・バリー。撮影は<em>『華氏451』</em>(1966。監督フランソワ・トリュフォー)、<em>『遥か群衆を離れて』</em>とクリスティ出演作を手がけたニコラス・ローグ。彼は監督作<em>『赤い影』</em>(1973)でクリスティを起用することになる。<a href="http://db.geneon-ent.co.jp/search_new/show_detail.php?softid=351470"><em>『赤い影』</em>国内盤ＤＶＤ</a>はジェネオン・エンタテインメントから発売。</p>

<p>最後に、2006年5月5日に、フランスのゴーモンから発売された、ジョーゼフ・ロウシー監督のオペラ映画<em>『ドン・ジョヴァンニ』</em>(1979)の<a href="http://www.gaumont.fr/DVD/fiche_dvd.cfm?id_dvd=181">限定版豪華ＤＶＤ−ＢＯＸ</a>(3枚組)の情報。ディスク1＆2は、撮影監督ジェリー・フィッシャー(1926年生まれ)監修のＨＤ修復版による本編。音声リミキシングは、ジャン＝ルイ・デュカルム監修によりジャン＝ポール・ルブリエがＤＴＳ96/24のドルビー2.0でエンコードした。ディスク3は特典盤。ティボー・カルテロ監督のメイキング(75分)、字幕は仏語・英語。ジャン＝ピエール・ジャンセン監督のメイキング(26分)ほか収録。176頁の冊子にはロウシーの撮影覚書ほか掲載。</p>
<div id="caption">
<p id="caption"><em>『ドン・ジョヴァンニ』</em>仏盤ＤＶＤについての<a href="http://blog.so-net.ne.jp/keyaki/2006-06-10">日本語記事</a></p>
<p id="caption"><a href="http://perso.orange.fr/kinoken2/cineken2/cineken2_cont/cineken2_losey/losey_last.html"><em>『ドン・ジョヴァンニ』</em>日本語レヴュー</a></p>
</div>

<div id="caption">
<p id="listtitle"><a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2007/02/26.php">「第26回」</a>の追加情報</p>
<p id="caption">今年生誕100年を迎えるキャブ・キャロウェイ(1907年12月25日、ニューヨーク、ロチェスター生まれ)出演の<em>『Hi-De-Ho』</em>(1933。監督ロイ・マック)について言及したが、この映画が4月に<a href="http://cinefil-imagica.com/">シネフィル・イマジカ</a>で<em>『キャブ・キャロウェイのハイ・デ・ホー』</em>という邦題で放映される。</p>
<p id="caption">また<a href="http://www.hollywoodparty.net/181.html">「Hollywood Party 幻の洋画劇場」で視聴できる。</a></p>
</div>

<div id="caption">
<p id="listtitle"><a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2006/06/10.php">「第10回」</a>の追加情報</p>
<p id="caption">紀伊國屋書店のクリティカル・エディション・シリーズから、フリッツ・ラング監督の<a href=""><em>『ドクトル・マブゼ』</em>2部作ＤＶＤ</a>(2枚組)が3月24日に発売された。紀伊國屋レーベル・レビューも参照していただきたいが、実質32頁の解説リーフレットについて簡単に紹介しておく。映画史家・小松弘「権力への意思「ドクトル・マブゼ」」、および映画史家・小川佐和子「原作者ノーベルト・ジャックの人物像」は、ここでしか読めない貴重な論考。また、同時発売の、伊藤大輔監督<em>『下郎の首』</em>ＤＶＤにも、木全公彦編集による実質42頁の解説リーフレットが封入され、やはりここでしか読めない、映画史家・佐伯知紀「一九五五年の伊藤大輔」、映画史家・田中眞澄「伊藤大輔−パトスの伝説」が掲載されている。こうした映画史を再検討する論考は、一般の映画雑誌ではなかなか読むことができない。また日本では、その種の書籍の刊行数もかなり少ない。紀伊國屋書店のＤＶＤの場合、こうした解説への配慮は珍しいものではないが、ここであえて触れたのは、ジョナサン・ローゼンバウムの<a href="http://www.cinema-scope.com/cs30/col_rosenbaum_dvd.htm">「Global Discoveries on DVD : Perversities」</a>を読んで改めて考えさせられたからだ。</p>
<p id="caption">ローゼンバウムはＤＶＤレンタル業者<a href="http://www.netflix.com/Register">Netflix</a>の会員のことを書いている。会員はＤＶＤ化された映画を手軽に観る恩恵にはあずかっても、ときには学術性すらもちうる特殊なＤＶＤ商品に付帯する特典の冊子、ときには書籍を参照することがないという問題だ。</p>
<p id="caption">日本の状況は、ある意味もっと深刻だ。しもそも、商業性の乏しい「映画」や録音物の類にかんする活字文献自体がけっして豊富に流通しているとはいえないからだ。それにたいし、たとえば、一般に読める活字資料の乏しい楽曲等を収録したレコードやＣＤのライナーノーツは、「文献」として収蔵・整理されてきたのか。そうしたものの書誌は存在するのか。映画に関していえば、パンフレットの類は「文献」とみなされてきたのか。そこでしか読めない貴重な文献資料の存在はどのようにして知りうるのか。</p>
<p id="caption">もちろんＤＶＤの解説書の類にも同じことがいえる。ＤＶＤの場合、音声解説、特典映像などディスクそのものに収録されたデータはよいが、それ以外の商品パッケージに封入されている特典についての情報は、実際に入手してみないとわからないことが多いのではないだろうか。とくに、紀伊國屋書店のＤＶＤは現在レンタルを行なっていないので、上記の解説リーフレットを目にする機会のある者は、商品を手に入れた者、あるいは私的なツテから借り受けることのできる者に限られる。</p>
<p id="caption">たとえば、せめてフリッツ・ラングの研究者、あるいはヴァイマル期のドイツ映画、大衆文化の研究者を自負するような方々には、共通の参照項として、ラング関連のＤＶＤに付帯する冊子の類に一度は目をとおしてもらいたいとも思うのだが、まだまだ、人文系の研究者の中にもＤＶＤの特典等にかんして無関心な方がおられるのではないかとも思う。また実際に各種データを細かく照合してみればわかるが、世界的に、映画にかんするデータには怪しいものや異同、矛盾が多く、いったん活字となって流布すると、たとえそれが間違いであっても、定着してしまう傾向がある。時代を遡るほど、事後的な検証の手立てが乏しかったことに加え、信頼のおけるデータベースがないので、関係者、専門家の書くものといえども、そのあたりのウラをとってない記述は多い。画質等に難のあるＤＶＤといえども、映画を記述する上で有用な参考資料としての価値は無視できない。ジャーナリズムでもアカデミズムでも普通に参照され、活用されるようになってほしいものだ。</p>
<p id="caption">さらに、映画の「正典　canon」にかんするローゼンバウムの議論(<em>『Essential Cinema : On the Necessity of Film Canons』</em>、The Jonh's Hopkins University Press、2004)も示唆に富む。なぜ英語圏のアカデミズムは、「古典」「名作」といった語の代わりに「正典」なる語を好むようになったのかも知識社会学的に興味深いのだが、映画をめぐる公共的なヴォキャブラリー、カノン、リソース、アーカイヴについての再検討は他の機会に譲りたい。しかし、商業的成功作をその時代の規範的な作品とみなすことには非常に問題がある。常に流動的、暫定的な「映画史」なるものを考える際、それぞれの国(映画都市)、言語圏における「未公開作」「もはや流通していない死蔵作」「従来観られたものと異なる版」にかんする知見をどのように参照し、位置づけるべきかという課題もある。ＤＶＤはそうしたことに役立つ可能性もあるように思う。</p>
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<div id="caption">
<p id="listtitle"><a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2007/02/27.php">「第27回」</a>の追加情報</p>
<p id="caption">「第27回」で紹介したオランダの映画監督フォンス・ラデマケルスが2007年2月22日、スイスの病院で亡くなったことを報告しておく。享年86。日本ではラデメーカーズの表記で知られる。1958年から1989年にかけて11本の映画を監督。第二次大戦中のナチス・ドイツ占領下のオランダで起きた一家の悲劇を描いた<em>『追想のかなた』</em>(ビデオ題。86)は、アカデミー外国語映画賞受賞。主演は、ポール・ヴァーホーヴェン監督の<a href="http://www.blackbook.jp/"><em>『ブラックブック』</em></a>(2006)にもレジスタンスのリーダー役で出ているデレク・デ・リント。</p>
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<div id="caption">
<p id="listtitle"><a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2006/12/23_1.php">「第23回」</a>の追加情報</p>
<p id="caption">　「第23回」で告知した、米ワーナーの<em>『フィルム・ノワール古典コレクション第4巻』</em>が7月31日発売決定。タイトルに変更があり、<em>『影を追う男』</em>の代わりに<em>『仮面の報酬』</em>が入る。</p>
<p id="caption">収録作は、<em>『暴力行為』</em>(1948。監督フレッド・ジネマン)＋<em>『ミステリー・ストリート』</em>(未。1950。監督ジョン・スタージェス)、<em>『土曜日正午に襲え』</em>(放映題。1954。監督アンドレ・ド・トス)＋<em>『死刑囚に聞け！』</em>(1946。監督ジャック・バーナード)＋<em>『法に叛く男』</em>(1955。監督ルイス・アレン)＋<em>『仮面の報酬』</em>(ビデオ題。1949。監督ドン・シーゲル)、<em>『夜の人々』</em>(1948。監督ニコラス・レイ)＋<em>『サイド・ストリート』</em>(未。1950。監督アンソニー・マン)、<em>『ゼロへの逃避行』</em>(放映題。1950。監督ジョン・ファロウ)＋<em>『緊張』</em>(未。1950。監督ジョン・ベリー)。
　貴重なタイトルが多いが、やはり一押しは、ファーリー・グレインジャー＋キャシー・オドネル・コンビの2作<em>『夜の人々』</em>＋<em>『サイド・ストリート』</em>。後者は日本未公開だが隠れた傑作だ。</p>
<p id="caption">リチャード・ベイスハート、オードリー・トッター、シド・シャリッス、バリー・サリヴァン共演の<em>『緊張』</em>は貴重。モノグラム・ピクチャー社の<em>『死刑囚に聞け！』</em>は、製作者も兼ねたジャック・バーナードの初監督作。</p>
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<div id="caption">
<p id="listtitle"><a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2006/08/15.php">「第15回」</a>の追加情報</p>
<p id="caption">　「第15回」でトイ・ピアノ奏者マーガレット・レン・タンの記録映画<em>『Sorceress of the new piano』</em>(未。2004。監督エヴァンス・チャン(陳耀成))を紹介したが、<em>『アート・オブ・トイピアノ／マーガレット・レン・タンの世界』</em>として<a href="http://www.uplink.co.jp/cgi-bin/shop.cgi?action=detail&cat_key=1&id=924">アップリンクから国内盤ＤＶＤが6月29日発売</a>。特典映像に<em>『The Maverick Piano』</em>(2005。監督エヴァンス・チャン。45分)と2007年3月来日時のタン・インタヴュー収録。</p>
<p id="caption"><a href="http://www.musicdocfes.com/toypiano/"><em>『アート・オブ・トイピアノ／マーガレット・レン・タンの世界』</em>上映情報他</a></p>
</div>

<div id="caption">
<p id="listtitle"><a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2006/06/_10010.php">「第9回」</a>の追加情報</p>
<p id="caption">　アンソニー・マン監督、ジェイムズ・スチュワート主演の『雷鳴の湾』（1953）のＤＶＤがMa href="http://www.sueviafilms.com/suevia.cgi">スペインのスエビア・フィルムスから４月２日発売</a>(<a href="http://www.dvd-reviews.net/clasicos/dvdbahianegra.htm">レヴュー</a>)。</p>
<p id="caption">米ユニヴァーサルから６月12日に発売される『ジェイムズ・スチュワート：スクリーン・レジェンド・コレクション』ＤＶＤ−ＢＯＸ（３枚組）には、『雷鳴の湾』のほか、『結婚設計図』（1936。監督エドワード・Ｈ・グリフィス）、『不時着結婚』（1948。監督ヘンリー・Ｃ・ポター）、『グレン・ミラー物語』（1954。監督アンソニー・マン）、『シェナンドー河』（1965。監督アンドルー・Ｖ・マクラグレン）が含まれる。これはジミー・ファンにとって朗報ではあるが、2003年に発売された『グレン・ミラー物語』(<a href="http://www.dvdbeaver.com/film/DVDReviews10/glenn_miller_story_.htm">レヴュー</a>)の単体盤には、タテヨコ比に問題がある。画角の上下がそれぞれ12％、13％削られている。おそらくＢＯＸ収録盤も流用だろう。正規の画角のディスク化は今後あるのだろうか。</p>
</div>]]>
    </content>
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    <title>第29回　狂躁的喜劇『ヘルザポッピン』と『無責任時代』</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2007/03/29.php" />
    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://mermaidfilms.sakura.ne.jp/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=4/entry_id=123" title="第29回　狂躁的喜劇&lt;em&gt;『ヘルザポッピン』&lt;/em&gt;と&lt;em&gt;『無責任時代』&lt;/em&gt;" />
    <id>tag:eiganokuni.com,2007:/blog/hosokawa//4.123</id>
    
    <published>2007-03-22T04:43:37Z</published>
    <updated>2007-04-24T21:55:56Z</updated>
    
    <summary> 2007年2月17日、作詞家のレイ・エヴァンズが亡くなった。享年92。...</summary>
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        <![CDATA[<a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/29_01.php" onclick="window.open('http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/29_01.php','popup','width=240,height=240,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/29_01-thumb.jpg" width="70" height="70" alt="" /></a>
<p>2007年2月17日、作詞家のレイ・エヴァンズが亡くなった。享年92。</p>]]>
        <![CDATA[<p>同年生まれのジェイ・リヴィングストン(1915−2001)とのコンビで有名だが、リヴィングストン＆エヴァンズの最初のヒット作は、オルセン＆ジョンソンのブロードウェイの大ヒット作<em>『ヘルザポッピン』</em>(1938)の再演版(1941)で歌われた「G'Bye Now」である。彼らは、<em>『腰抜け二挺拳銃』</em>(1948。監督ノーマン・Ｚ・マクラウド)のボブ・ホープの歌う主題歌「ボタンとリボン(Buttons and Bows)」でアカデミー賞歌曲賞を受賞。さらに1950年には<em>『別働隊』</em>(監督ミッチェル・ライセン)の主題歌「モナリザ(Mona Lisa)」、1968年には<em>『知りすぎていた男』</em>のドリス・デイが歌う主題歌「ケ・セラ・セラ(Whatever Will Be, Will Be/Que Sera Sera)」でそれぞれアカデミー賞歌曲賞を受賞している。Feineryレーベルから2002年10月29日に発売された、歌手・ピアニストの<a href="http://www.michaelfeinstein.com/">マイケル・ファインスタイン</a>(1956年生まれ)のＣＤ<em>『Livingston and Evans Songbook』</em>などを参照。</p>

<a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/29_02.php" onclick="window.open('http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/29_02.php','popup','width=240,height=240,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/29_02-thumb.jpg" width="70" height="70" alt="" /></a>
<p>フェインスタインは、米ワーナーからＤＶＤが発売された<em>『The Great American Songbook』</em>(2003。製作・監督アンドルー・Ｊ・キューン。175分)の進行役を務めている。同作は20世紀アメリカの大衆音楽史を俯瞰する記録映画。</p>

<p>アンドルー・Ｊ・キューン(1937−2004)は、<em>『イグアナの夜』</em>(1964。監督ジョン・ヒューストン)、<em>『ドクトル・ジバゴ』</em>(1965。監督デイヴィッド・リーン)、<em>『欲望』</em>(1966。監督ミケランジェロ・アントニオーニ)などの宣伝を手がけた後、1968年、映画宣伝会社カレイドスコープ・フィルムズを創設、映画予告編を単独で鑑賞可能なものとし、1000本以上のハリウッドの長編映画の宣伝･販促を手がけ、1994年のカンヌ映画祭でその功績を表彰された。カレイドスコープ社の製作した予告編には、スティーヴン・スピルバーグ監督の<em>『ＪＡＷＳ／ジョーズ』</em>(1975)、インディ・ジョーンズ3部作(1981−89)、<em>『ＥＴ』</em>(1982)、<em>『シンドラーのリスト』</em>(1993)のほか、<em>『エクソシスト』</em>(1973。監督ウィリアム・フリードキン)、<em>『スティング』</em>(1973。監督ジョージ・ロイ・ヒル)、<em>『スター・ウォーズ』</em>(1977。監督ジョージ・ルーカス)、<em>『エイリアン2』</em>(1986。監督ジェイムズ・キャメロン)、<em>『トップ・ガン』</em>(1986。監督トニー・スコット)などがある。</p>

<p>ところで日本未公開・未放映・未ソフト化の傑作喜劇映画<em>『ヘルザポッピン』</em>(未。1942。監督Ｈ・Ｃ・ポター)のＤＶＤは、2007年2月5日に英国セカンド・サイト・フィルムズから発売された。イタリア盤は<a href="http://www.01distribution.it/">01 Distribution</a>から2月1日発売。</p>

<p>ヴォードヴィル・コメディ・チーム、オール・オルセン(1892−1963)＆シック・ジョンソン(1891−1962)作・主演のヒット・ミュージカルに基づく映画版<em>『ヘルザポッピン』</em>は、最も狂った喜劇映画といわれる。冒頭のニューズリールからしてヒトラーがイディッシュなまりで喋るのだ。「オール」オルセンは本名ジョン・シガード・オルセン。インディアナ州ペルー出身で、1914年に自称「中西部で最高のラグタイム・ピアニスト」シック・ジョンソンと出会った。彼らは同じ楽団に雇われた後、楽団解散後、コメディ・チームを組む。シック・ジョンソンは本名ハロルド・オグデン・ジョンソン。イリノイ州シカゴ出身。</p>
<div id="caption">
<p id="caption"><a href="http://www.classicimages.com/1998/october98/olsenandjohnson.html">オルセン＆ジョンソンについて</a>(英語)</p>
<p id="caption">オルセン＆ジョンソンのＤＶＤ−Ｒコピーは、<a href="http://www.cabbageboymovies.com/">こちらのサイト</a>で扱っている。ただし信頼性・画質等は不明。</p>
</div>

<p>　ここで扱っている作品は、<em>『Crazy House』</em>(1943。監督エドワード・Ｆ・クライン)、<em>『Ghost Catchers』</em>(1944。監督エドワード・Ｆ・クライン)、<em>『See My Lawyer』</em>(1945。監督エドワード・Ｆ・クライン)、<em>『Gold Dust Gertie』</em>(1931。監督ロイド・ベイコン)、<em>『50 Million Frenchmen』</em>(1931。監督ロイド・ベイコン)、<em>『All over Town』</em>(1937。監督ジェイムズ・Ｗ・ホーン)、<em>『Country Gentlemen』</em>(1936。監督ラルフ・スタウブ)。すべて日本未公開。<em>『Country Gentlemen』</em>のＤＶＤ(53分)は<a href="http://www.oldies.com/product-view/4481D.html">米アルファ・ヴィデオから出ている</a>。</p>

<p>ラルフ・スタウブ(1899−1969)監督作は、エディ・クイラン扮する有名な探偵エラリー・クイーンが活躍する喜劇映画<a href="http://www.oldies.com/product-view/4788D.html"><em>『チャイナ・オレンジの秘密　Mandarin Mystery』</em></a>(未。1934。52分)、マッド・サイエンティストの発明した光線銃が悪により飛行機撃墜に用いられるという<a href="http://www.oldies.com/product-view/4711D.html"><em>『Sky Bandits』</em></a>(1940。55分)、主人公がわがままな女性の心を射止めるため海兵隊に入る<em>『Join the Marines』</em>(1937)＋<em>『The Marinnes Are Coming』</em>(1934。監督デイヴィッド・ハワード)のＤＶＤがアルファから出ている。なおエディ・クイランは1907年3月31日フィラデルフィア生まれなので、今年は生誕100年にあたる。7歳で一家総出演のヴォードヴィル芸でデビューし、1926年、マック・セネット製作、アリス・デイ主演の喜劇短編<em>『A Love Sundae』</em>(監督エドワード・Ｆ・クライン)で映画デビュー。有名な映画出演作に、ウィーラー＆ウールジー主演のミュージカル<em>『頓珍漢嫁探し』</em>(1932。監督ウィリアム・Ａ・サイター)、<em>『若き日のリンカン』</em>(1939。監督ジョン・フォード)、<em>『アリゲニー高原の暴動』</em>(ＤＶＤ題。1939。監督サイター)、<em>『怒りの葡萄』</em>(1940。監督フォード)、<em>『焔の女』</em>(1941。監督ルネ・クレール)、<em>『ブリガドーン』</em>(1954。監督ヴィンセント・ミネリ)など。</p>

<p>伝説的喜劇映画<em>『ヘルザポッピン』</em>は、喜劇映画ファンはもちろんのこと、ジャイヴやリンディ・ホップのファンにとっても必見。<a href="http://www.frankiemanning.com/">フランキー・マニング</a>(1914年、フロリダ州ジャクソンヴィル生まれ)振り付けのすさまじく狂躁的な空中ステップのペアダンス場面を含んでいる。</p>

<p>1935年、ハーバート「ホワイティ」ホワイトは、アフリカ系アメリカ人。「ホワイティ」の愛称は髪の中の一筋の白線に由来する。元ボクサーでハーレムのダンスホール、サヴォイ・ボールルームの用心棒となった。一時期、ホワイティの雇ったスイング・ダンサーは70名を越えていた。1936年末、ホワイティのトッピ・ダンサーたちは有名なコットン・クラブで「ホワイティズ・ホッピング・マニナックス」目儀で半年のギグを行なった。その一方で、ホワイティは「ホワイティーズ・リンディ・ホッパーズ」(別名ハーレム・コンガルー・ダンサーズ)を結成、マークス兄弟の映画<em>『マルクス一番乗り』</em>(1937。監督サム・ウッド)に出演させた。スウィング全盛期のトップ中のトップ・ダンサー、サヴォイ・ボールルームのスウィング・ダンサーズのグループ結成時、フランキーは、初の<a href="http://www.savoystyle.com/frankie_manning.html">リンディ・ホップ</a>・ルーティンズのアンサンブルを作り、事実上グループの振り付け師となった。</p>

<p>ホワイティズ・リンディ・ホッパーズ出演の映画に<em>『Manhattan Merry-Go-Round』</em>(1937。監督チャールズ・ライスナー)、短編<em>『Jittering Jitterbugs』</em>(1938)、<em>『Radio City Revels』</em>(1938。監督ベンジャミン・ストロフ)、デューク・エリントン楽団出演のサウンディー<a href="http://www.youtube.com/watch?v=3HIXxbs2gE0"><em>『Hot Chocolates』</em></a>(1941)、<em>『Killer Diller』</em>(1948。監督ジョシュ・ビニー)があり、振り付けで参加した映画に、<em>『マルコムＸ』</em>(1992。監督スパイク・リー)がある。</p>
<div id="caption">
<p id="caption"><a href="http://swingdanceshop.com/duelswathisb.html">「Hot Chocolates」を含むエリントンのＤＶＤ</a></p>
<p id="caption"><a href="http://swingdanceshop.com/jawigr.html">「Hot Chocolates」「Jittering Jitterbugs」、<em>『Killer Diller』</em>の抜粋を含むＤＶＤ−Ｒ</a></p>
</div>

<p>ケン・バーンズ(1953年、ＮＹ、ブルックリン生まれ)の記録映画<a href="http://www.pbs.org/jazz/"><em>『Jazz』</em></a>(2001)<a href="http://www.shoppbs.org/product/index.jsp?productId=1402825">ＤＶＤ−ＢＯＸ</a>(10枚組。1095分)の第4章<em>『大恐慌とジャズ』</em>にもフランキー・マニングは出演している。<em>『Jazz』</em>全編のナレーターはウィントン・マルサリス。日本盤は<a href="http://www.geneon-ent.co.jp/music/international/gnbj1003.html">ジェネオンエンタテインメントから出ている</a>。2002年、ＮＨＫ教育および総合ＴＶで放映されたのは国際版(全12章、540分)。</p>

<p>ケン・バーンズの<a href="http://www.pbs.org/civilwar/"><em>『南北戦争　The Civil War』</em></a>(1990)の<a href="http://www.shoppbs.org/sm-pbs-ken-burns-civil-war-the-5pk-dvd--pi-1402911.html">ＤＶＤ−ＢＯＸ</a>(5枚組。690分)、<em>『野球　Baseball』</em>(1994)の<a href="http://www.shoppbs.org/sm-pbs-baseball-a-film-by-ken-burns-10pk-dvd--pi-1402910.html">ＤＶＤ−ＢＯＸ</a>(10枚組。1080分)も米ＰＢＳから出ている。</p>

<p>フランキー・マニングは86歳の誕生日にあたる2000年2月24日、<a href="http://www.impetus.ne.jp/lindyhop/tsds/release-fm2000-j.html">東京でのバースディイベント</a>に参加した。フランキー・マニングの自伝<em>『リンディ・ホップの親善大使』</em>は2007年5月28日、<a href="http://www.temple.edu/tempress/titles/1877_reg.html">テンプル大学出版より刊行予定</a>。</p>

<p><em>『ヘルザポッピン』</em>のダンス場面の演奏は、スリム＆スラム、すなわちスリム・ゲイラード(ギター、ピアノ)、スラム・スチュワート(ベース)に加え、レックス・スチュワート(コルネット)、ジャップ・ジョーンズ(トロンボーン)、エルマー・フェイン(クラリネット)、シー・ピー・ジョーンズ(ドラムス)である(<a href="http://www.youtube.com/watch?v=R0BHxhUnokU">抜粋映像</a>)。スリム・ゲイラード(1916−91)については<a href="http://www2.ocn.ne.jp/~jive/index.html">こちらの日本語サイト</a>を参照。</p>

<p>ゲイラードはフロリダ州ペンサコラ出身で、デトロイト育ち。1937年、ニューヨークに移住。ラジオ番組のレギュラーとなり、ベーシストのリロイ・エリオット・スチュワート(1914−87)と出会う。彼らはコンビを組み「スリム＆スラム」と名乗った。1938年、代表曲「フラット・フット・フルージー Flat Foot Floogie(with a Floy Floy)」を録音。この曲は大ヒットしたが、コンビはスラムの徴兵により1942年に解散した。スリム・ゲイラードは<em>『ヘルザポッピン』</em>出演後、有名な映画撮影監督ジェイムズ・ウォン・ハウ監督の監督第2作にあたるバスケットボール映画<em>『Go, Man, Go!』</em>(未。1954)や、ジョン・キャサヴェティーズ監督、ボビー・ダーリン主演のジャズ映画<em>『よみがえるブルース』</em>(放映題。1961)、ジュリアン・テンプル監督の50年代末を舞台にしたミュージカル<em>『ビギナーズ』</em>(1986)などに出ている。</p>

<p>やや告知が時期遅れになるが、さらにもう1本の奇人喜劇の傑作を紹介しておく。3月を通じて、シネフィル・イマジカは、日本未公開コメディ映画の傑作<em>『無責任時代 Nothing Sacred』</em>(1937。監督ウィリアム・Ａ・ウェルマン)を<a href="http://www.cinefil-imagica.com/cgi-local/calsys.cgi?I2887&Z200703">放映</a>。アメリカ公開は1937年11月25日なので、実に70年近く経ってのお目見えとなる。第2班監督はウィリアム・キャメロン・メンジーズ。彼は<em>『風と共に去りぬ』</em>(1939。監督ヴィクター・フレミング)でも、やはりセルズニックの下で第2班監督を務めることになる。主演は奇人喜劇の大ヒット作<em>『襤褸と宝石』</em>(1936。監督グレゴリー・ラ・キャヴァ)のキャロル・ロンバードとフレドリック・マーチ。<em>『襤褸と宝石』</em>で共演したロンバートとウィリアム・パウエルは1931年6月24日から1933年8月16日まで夫婦だった。つまり、<em>『襤褸と宝石』</em>は、離婚後のコンビ出演作である。離婚の後、ロンバードは1939年3月29日、クラーク・ゲイブルと結婚するが、1942年1月16日、飛行機事故で亡くなった。遺作は<em>『生きるべきか死ぬべきか』</em>(1942。監督エルンスト・ルービッチュ)。</p>
<div id="caption">
<p id="caption"><em>『無責任時代』</em>は<a href="http://www.hollywoodparty.net/280.html">「Hollywood Party　幻の洋画劇場」で観ることができる</a>。</p>
<p id="caption">「第21回」で<em>『バーレスクの淑女』</em>という訳題で紹介した、ウィリアム・Ａ・ウェルマン監督、バーバラ・スタンウィック主演の日本未公開作<em>『バーレスクの女』</em>(1943)も<a href="http://www.hollywoodparty.net/196.html">「Hollywood Party　幻の洋画劇場」で観ることができる</a>。</p>
</div>

<a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/29_03.php" onclick="window.open('http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/29_03.php','popup','width=170,height=244,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/29_03-thumb.jpg" width="70" height="100" alt="" /></a>
<p>セルズニック・プロ製作の<em>『無責任時代』</em>のパブリック・ドメインＤＶＤはいくつかある。<a href="http://www.oldies.com/product-view/3074D.html"><em>『バーレスクの女』</em></a>同様、<a href="http://www.oldies.com/product-view/3168D.html">米アルファ・ヴィデオからも出ている</a>。</p>

<a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/29_04.php" onclick="window.open('http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/29_04.php','popup','width=240,height=240,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/29_04-thumb.jpg" width="70" height="70" alt="" /></a>
<p>　フレドリック・マーチ主演の第一次大戦もの<em>『永遠(とわ)の戦場』</em>(1936。監督ハワード・ホークス)のＤＶＤが3月20日、<a href="http://www.opening.fr/index.php?page=produit&id=34631">フランスのオープニングから発売</a>。<em>『永遠の戦場』</em>の原題<em>『栄光への道』</em>は、ホークスの失われた監督第1作(1927)と同題だが内容は別物。そもそも製作者のダリル・Ｆ・ザナックがフランスの戦争映画<em>『木の十字架群』</em>(未。1932。監督レーモン・ベルナール)の迫真的な戦闘場面を流用し、別のアメリカ映画に仕立て上げるというコンセプトから作られた映画だ。監督のホークスも、自作<em>『暁の偵察』</em>(1930)の人物関係や<em>『今日限りの命』</em>(1933)の設定を転用し、各種元ネタを再構成するパズルを組み立てた。脚本にはホークスの友人ウィリアム・フォークナーとナナリー・ジョンソンが加わっている。撮影はグレッグ・トーランド。</p>

<p><em>『永遠の戦場』</em>の製作補を務めた脚本家のナナリー・ジョンソンが亡くなったのは1977年3月25日。今年は没後30周年にあたる。彼はザナック製作、ジョン・フォード監督の<em>『虎鮫島脱獄』</em>(1936)でも脚本を手がけると同時に製作補についた。<em>『虎鮫島脱獄』</em>のＤＶＤは、英国のユリイカのマスターズ・オヴ・シネマから公開から70年目の<a href="http://www.eurekavideo.co.uk/moc/catalogue/the-prisoner-of-shark-island/">2006年3月20日に出た</a>(レヴュー　<a href="http://www.sensesofcinema.com/contents/dvd/07/42/prisoner-shark-island.html">1</a> / <a href="http://www.dvdbeaver.com/film/DVDReviews21/prisoner_of_shark_island_dvd_review.htm">2</a>)。<a href="http://www.opening.fr/fr/produit_47_opng_20624.php">フランスのオープニング</a>(<a href="http://www.dvdclassik.com/Critiques/je-n-ai-pas-tue-lincoln-dvd.htm">レヴュー</a>)や<a href="http://www.digitalvd.de/dvd/45547.html">ドイツのアスコット・エリート・ホーム・エンターテインメント</a>(<a href="http://www.onpsx.de/static.php?id=188">レヴュー</a>)からもＤＶＤが出ている。</p>

<p>ナナリー・ジョンソンは、ジョン・フォード監督の<em>『怒りの葡萄』</em>(1940)、<em>『タバコ・ロード』</em>(1941)の脚本でも知られるが、<em>『タバコ・ロード』</em>の国内盤ＤＶＤは3月2日にフォックス・スタジオ・クラシック・シリーズから出た。ナナリー・ジョンソンが製作・脚本を担当した、フリッツ・ラング監督のフィルム・ノワール<em>『飾窓の女』</em>(1944)のＤＶＤについては「」を参照。ナナリー・ジョンソン製作・脚本、ジーン・ネグレスコ監督の<em>『三人の帰宅』</em>(放映題。1950)のＤＶＤは、<a href="http://www.oldies.com/product-view/3254D.html">アルファ・ヴィデオ</a>ほかパブリック・ドメインのメーカーからいくつか出ている。主演はクローデット・コルベール。早川雪洲も共演。実話もので、第二次大戦中、日本軍の強制収容所に入れられたアメリカ女性の話(<a href="http://cinefil.co.jp/cgi-local/calsys.cgi?I2371&Z200109">2001年9月の放映情報</a>)。</p>
<p id="caption"><em>『三人の帰宅』</em>は<a href="http://www.hollywoodparty.net/057.html">「Hollywood Party  幻の洋画劇場」で観ることができる</a>。</p>

<p>「第22回」で紹介した北米ワーナーの<em>『ギャリー・クーパー・フランチャイズ・コレクション』</em>に特別盤(2枚組)が収録された、ホークス監督の第一次大戦ものの一本<em>『ヨーク軍曹』</em>(1942)の国内盤ＤＶＤは、ジュネス企画から3月26日発売。もちろん特典なし。同時にオムニバス<em>『人生模様』</em>(1952。共同監督ヘンリー・ハザウェイ、ヘンリー・キング、ヘンリー・コスター、ジーン・ネグレスコ)のＤＶＤも発売だが、それぞれワーナー、フォックスからの正規盤発売が待たれる。北米フォックス盤の<em>『人生模様』</em>ＤＶＤは2006年11月21日発売。ホークス監督の第4話<em>『酋長の身代金』</em>の脚本はベン・ヘクトとナナリー・ジョンソン。「第14回」で北米パラマウント盤を紹介したジョン・ウェイン西部劇<em>『ホンドー』</em>(1953。監督ジョン・ファロウ)のＤＶＤも同時発売。ジュネス企画からは、6月25日に、「第21回」でも言及した、ホークス監督、ギャリー・クーパー、バーバラ・スタンウィック主演の奇人喜劇の傑作<em>『教授と美女』</em>(ＤＶＤ題。1941)のＤＶＤも出る。「第22回」および「第27回」で海外盤を紹介した、エルンスト・ルービッチュ監督、ギャリー・クーパー、クローデット・コルベール主演の<em>『青髭八人目の妻』</em>(1938)のＤＶＤも同時発売。</p>

<p>今年はレーモン・ベルナール監督没後30周年にあたるが、<em>『永遠の戦場』</em>の元ネタで、同作に映像も多数引用されている、ピエール・ブランシャール主演の反戦映画<em>『木の十字架群』</em>のＤＶＤも、米クライテリオンの新レーベル、エクリプスから発売予定。他にベルナール監督、アリ・ボールがジャン・ヴァルジャンに扮する<em>『レ・ミゼラブル』</em>3部作(1934)、2003年に修復された<em>『狼の奇蹟』</em>(1924)も発売予定。イクリプス・シリーズは特典が付かない廉価版で観る機会の少ない作品を提供するというコンセプト。ちなみにイクリプスの第一弾は、3月27発売のイングマル・ベリマン監督初期作品、<em>『もだえ』</em>(1944)、<em>『危機』</em>(1946)、<em>『愛欲の港』</em>(1948)、<em>『渇望』</em>(1949)、<em>『歓喜に向かって』</em>(ＤＶＤ題。1949)の5枚組(計474分)。</p>

<p>4月24日発売の第二弾は、ルイ・マル監督の記録映画6枚組(計818分)。収録作は、<em>『トゥール万歳』</em>(未。1962。18分。撮影ギスラン・クロケほか、音楽ジョルジュ・ドルリュー。サイクリングの記録映画)、<em>『人間的な、あまりに人間的な』</em>(未。1974。75分。撮影エチエンヌ・ベッケル)、<em>『リパブリック広場』</em>(未。1974。94分。撮影エチエンヌ・ベッケル)、<em>『インド幻影』</em>(未。1969。378分。撮影エチエンヌ・ベッケル)、<em>『カルカッタ』</em>(放映題。1969。105分。撮影エチエンヌ・ベッケル)、<em>『神の国』</em>(未。1986。95分)、<em>『しあわせを求めて』</em>(ＴＶＭ。放映題。1986。80分)。ジャック・ベッケルの息子エチエンヌ・ベッケルは、オムニバス映画<em>『パリところどころ』</em>(1965)の<em>『北駅』</em>(監督ジャン・ルーシュ)、<em>『エトワール広場』</em>(監督エリック・ロメール)の撮影も担当。</p>

<p>6月12日発売予定の第三弾は後期小津安二郎監督作5枚組。収録作は、<em>『早春』</em>(1956)、<em>『東京暮色』</em>(1957)、<em>『彼岸花』</em>(1958)、<em>『秋日和』</em>(1960)、<em>『小早川家の秋』</em>(1961)。<em>『東京暮色』</em>の公開は1957年4月30日なので、今年は公開50周年にあたる。ちなみに1957年は原節子にとって、<em>『智恵子抄』</em>(監督・熊谷久虎、6月29日公開)の年であると共に、獅子文六原作、千葉泰樹監督、加東大介が株の相場師ギューちゃんに扮した<em>『大番』</em>の年であり、3月5日に<em>『大番』</em>、7月19日に<em>『続大番・風雲編』</em>、12月17日に<em>『続々大番・怒涛編』</em>、1958年7月1日に<em>『大番・完結編』</em>が公開されている。なおイクリプスは、溝口健二、成瀬巳喜男、今村昌平監督作のＤＶＤリリースも予定しているという。</p>

<p>なお、フランスのレ・ドキュマン・シネマトグラフィックから出ている<em>『人質たち』</em>(未。1939。<a href="http://www.lesdocs.com/fiches/dossier%20de%20presse/otages.dossier%20de%20presse.version%20anglaise.htm"> 英語によるレヴュー </a>)のＤＶＤは英語字幕付き。これも第一次大戦初期の物語。製作は<em>『パンドラの箱』</em>(1929。監督Ｇ・Ｗ・パープスト)、<em>『Ｍ』</em>(1931。監督フリッツ・ラング)などのネロ映画社。主演はマックス・オフュルス監督のゲーテ原作<em>『ヴェルター』</em>(未。1938)のシャルロッテ役アニー・ヴェルネイ。音楽は<em>『ボヴァリー夫人』</em>(1933。監督ジャン・ルノワール)のダリウス・ミヨー。</p>

<div id="caption">
<p id="listtitle"><a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2006/11/21.php">「第21回」</a>の追加情報</p>
<p id="caption"><a href="http://www.vcientertainment.com/">ＶＣＩ</a>からキット・パーカー2本立て<em>『忘れられたノワール第4巻』</em><em>『忘れられたノワール第5巻』</em><em>『忘れられたノワール第6巻』</em>が4月24日発売。収録作は「第4巻」がイタリア＝英＝米合作、ジョージ・ラフト主演<em>『カイロから来た男　Man from Cairo』</em>(1953。監督レイ・エンライト。81分)とリチャード・トラヴィス主演<em>『ドラゴンの仮面　Mask of the Dragon』</em>(1951。監督サム・ニューフィールド。53分)、「第5巻」がセザール・ロメロ主演<em>『ＦＢＩガール　FBI Girl』</em>(1951。監督ウィリアム・Ａ・バーク。74分)とドン・バリー主演<em>『タフな任務　Tough Assignment』</em>(1949。監督ウィリアム・ボーディン。64分)、「第6巻」がジョージ・ラフト主演<em>『きっとお前を捕まえる　I'll Get You』</em>(1952。監督シーモア・グリードマン。79分)とリチャード・トラヴィス主演<em>『指紋は嘘をつかない　Fingerprints Don't Lie』</em>(1951。監督サム・ニューフィールド。57分)。</p>
</div>

<div id="caption">
<p id="listtitle"><a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2006/06/post_5.php">「第8回」</a>の追加情報</p>
<p id="caption">フランスのワイルド・サイド・ヴィデオからフリッツ・ラング監督<em>『河の近くの家』</em>(未。1950)の特別盤ＤＶＤ(2枚組)が<a href="http://www.wildsideproject.com/video/fiche.php?id=315">5月23日発売</a>。75分の特典映像には、ウィリアム・フリードキン、映画史家ピエール・リシアン、映画史家パトリック・ブリヨンのインタヴューを含む。リシアン。インタヴューは米キノ盤<em>『河の近くの家』</em>にも付いている。</p>
</div>]]>
    </content>
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    <title>第28回 グロリア・スワンソン、ビービー・ダニエルズ、ラリー・シーモン</title>
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    <published>2007-03-05T05:28:43Z</published>
    <updated>2007-03-09T08:51:47Z</updated>
    
    <summary> 2月13日に、米国パスポート・ヴィデオから『グロリア・スワンソン・コレクション...</summary>
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        <![CDATA[<a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/28_01.php" onclick="window.open('http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/28_01.php','popup','width=240,height=240,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/28_01-thumb.jpg" width="70" height="70" alt="" /></a>
<p>2月13日に、米国パスポート・ヴィデオから<em>『グロリア・スワンソン・コレクション』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸ(5枚組)が発売された。<em>『恋愛即興詩』</em>を除きすべて無声映画。音楽付き。リージョン・フリー。</p>]]>
        <![CDATA[<p><em>『恋愛即興詩』</em>を除きすべて無声映画。音楽付き。リージョン・フリー。ディスク1収録作は、<em>『チャップリンの役者』</em>(1915。監督チャールズ・チャップリン。32分)、<em>『危険な娘』</em>(未。1916。監督チャールズ・パロット＝チャーリー・チェイス。男役演技指導ル・ロイ。20分) 、<em>『雨中の逃亡』</em>(1917。監督クラレンス・Ｇ・バジャー。25分。有名な犬のテディも出演)、<em>『犬の計ひ』</em>(1917。監督クラレンス・Ｇ・バジャー。20分。犬のテディ出演)。
　ディスク2収録作は、セシル・Ｂ・デミル監督の<em>『男性と女性』</em>(1919。115分)。ディスク3収録作は、セシル・Ｂ・デミル監督の<em>『夫を代ゆるな』</em>(1919。60分)、<em>『何故妻を代へる』</em>(1920。91分)。ディスク4収録作は、セシル・Ｂ・デミル監督の<em>『アナトール』</em>(1921。117分)。ディスク5収録作は、<em>『港の女(不完全版)』</em>(1928。監督ラウル・ウォルシュ)、<em>『恋愛即興詩』</em>(1931。監督リオ・マケリー。81分)。<em>『港の女』</em>は最後の1巻が欠けた82分版で欠落部は写真で補っている。</p>

<p><em>『雨中の逃亡』</em>は、米イメージ・エンターテインメントの<a href="http://www.image-entertainment.com/detail.cfm?productID=10809"><em>『スラプスティック百科』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸ</a>(5枚組。<a href="http://www.dvdjournal.com/reviews/s/slapstickencyclopedia.shtml">レヴュー</a>)のマック・セネットのキーストン社作品を集めた第2巻に収録されている。</p>

<p><em>『雨中の逃亡』</em>は<a href="http://www.hollywoodparty.net/248g.html">「Hollywood Party〜幻の洋画劇場」で視聴可</a>。</p>

<p>グレートデン犬のテディはキーストン社のトップ・スターとたびたび共演したが、メアリ・ピックフォード主演の<em>『闇に住む女』</em>(1918。監督マーシャル・ニーラン)にも出ている。ピックフォードが一人二役を演じ、彼女の代表作に数えられる<em>『闇に住む女』</em>のＤＶＤは<a href="http://www.milestonefilms.com/movie.php/stella/">米マイルストンから出ている</a>。<em>『闇に住む女』</em>は<a href="http://www.hollywoodparty.net/140.html">「Hollywood Party〜幻の洋画劇場」で視聴可</a>。</p>

<p>サンライズ・サイレンツから<em>『グロリア・スワンソン作品集』</em>が<a href="http://www.sunrisesilents.com/GSF1_des.html">ＤＶＤ−Ｒで出ている</a>。収録作は<em>『雨中の逃亡』</em>(1917。監督クラレンス・バジャー)、<em>『危険な娘』</em>(1916。監督クラレンス・バジャー)、<em>『犬の計ひ』</em>(1917。監督クラレンス・バジャー。いずれも共演はボビー・ヴァーノン)。</p>

<p>またグレイプヴァインからは<a href="http://www.grapevinevideo.com/Gloria_Swanson_DF.htm"><em>『グロリア・スワンソン2本立て』</em></a>と題し、<em>『流砂』</em>(未。1918。監督アルバート・パーカー)と<em>『なぶられ者』</em>(1924。監督アラン・ドワン)のＤＶＤ−Ｒが出ている。</p>

<a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/28_02.php" onclick="window.open('http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/28_02.php','popup','width=240,height=240,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/28_02-thumb.jpg" width="70" height="70" alt="" /></a>
<p>スワンソン出演作のＤＶＤといえば、デミル監督と離れた後にルドルフ・ヴァレンティノと共演した<a href="http://www.milestonefilms.com/movie.php/beyond/"><em>『巨巌の彼方へ』</em></a>(1922。<a href="http://www.silentera.com/DVD/beyondtheRocksDVD.html">レヴュー</a>)のＤＶＤが発売され話題になった。同時収録はオランダ映画博物館所蔵の<em>『可愛い小悪魔』</em>(1919。監督ロバート・Ｚ・レナード)。主演は、<em>『メリー・ウィドー』</em>(1925。監督エリック・フォン・ストローハイム)で有名なメイ・マレイ(1889−1965)、ヴァレンティノも出演。ロバート・Ｚ・レナードは、ホバート・ボスワースとフランク・ボーゼイジーが共演した反モルモン教映画<em>『モルモンの少女』</em>(1917)などメイ・マレイ出演作をいくつか監督している。</p>

<p><em>『男性と女性』</em>(1919)のＤＶＤは<a href="http://www.image-entertainment.com/dvd/detail.cfm?productID=13258">イメージ・エンターテインメントからも出ている</a>。116分。ちなみにＩＶＣから出ている国内盤は93分。<em>『夫を代ゆるな』</em>(1919)のＤＶＤはやはり<a href="http://www.image-entertainment.com/dvd/detail.cfm?productID=35504">イメージから出ている</a>。同時収録は、クレオ・リジリー、ウォレス・リード主演の<em>『絶好の機会』</em>(未。1915。監督セシル・Ｂ・デミル)。<em>『何故妻を代ヘる』</em>(1920。91分)は、ウィリアム・Ｃ・デミル監督、ロイス・ウィルソン主演<em>『悩める花』</em>(1921)とのカップリングでやはり<a href="http://www.image-entertainment.com/dvd/detail.cfm?productID=35502">イメージからＤＶＤが出ている</a>。アルトゥーア・シュニッツラー原作、デミル監督、ウォレス・リード主演の<em>『アナトール』</em>(1921。117分)のＤＶＤも<a href="http://www.image-entertainment.com/dvd/detail.cfm?productID=14395">イメージから出ている。</a></p>

<p><em>『港の女』</em>(1928)のＤＶＤは<a href="http://www.kino.com/video/item.php?film_id=263">キノ・オン・ヴィデオから出ている</a>(<a href="http://www.silentera.com/DVD/sadieThompsonDVD.html">レヴュー</a>)。こちらは1987年にキノ・インターナショナルが、メアリ・ピックフォード個人蔵の唯一のプリントに基づき復元した97分。最後の欠落部は、オリジナル台本、スワンソン所蔵のスチル写真等で再現。</p>

<p><em>『港の女』</em>の美術監督を手がけたウィリアム・キャメロン・メンジーズが亡くなったのは1957年3月5日。今年は没後50周年にあたる。監督作<em>『来るべき世界』</em>(1936)のＤＶＤは紀伊國屋書店から出ている。メンジーズについては、「第9回」で紹介した<em>『風と共に去りぬ』</em>スペシャル・エディション(4枚組)ＤＶＤに収録の<em>『風と共に去りぬ／幻のメイキング』</em>も参照。第二班監督も手がけた<em>『風と共に去りぬ』</em>のプロダクション・デザインがあまりに見事なため、メンジーズはアルフレッド・ヒッチコック監督の渡米第2作<em>『海外特派員』</em>(1940)で特殊製作効果を担当することになる。<em>『海外特派員』</em>の紀伊國屋書店盤ＤＶＤ封入の解説リーフレットをも参照。</p>

<p>スワンソンについては<em>『グロリア・スワンソン自伝』</em>(文藝春秋、1994)を参照。<a href="http://www.cecilbdemille.com/">デミル</a>についてはロバート・Ｓ・バーチャード著<a href="http://www.kentuckypress.com/viewbook.cfm?Category_ID=1&Group=42&ID=1113"><em>『セシル・Ｂ・デミルのハリウッド』</em></a>(ケンタッキー大学出版、2004)、スミコ・ヒガシ著<a href="http://www.ucpress.edu/books/pages/6379.html"><em>『セシル・Ｂ・デミルとアメリカ文化：無声期』</em></a>(カリフォーニア大学出版、1994)を参照。</p>
<div id="caption">
<p id="caption"><a href="http://home.hiwaay.net/~oliver/swanson.htm">グロリア・スワンソン・ファン・サイト</a></p>
<p id="caption"><a href="http://www.cinemaweb.com/silentfilm/bookshelf/10_dwp_3.htm">デミル初期監督作の予算と収益</a></p>
</div>

<p>デミルは第一次世界大戦後の1919年の<em>『男性と女性』</em>から、有閑階級の新たな性道徳を扱う風俗映画を撮り続けたが、<em>『アダムズ・リブ』</em>(未。1923)の後、映画界の自主規制の時流に合わせるかのように、道徳的映画へと転向、聖書に基づく歴史大作<em>『十誡』</em>(1923)を撮る。デミルに代わり洗練された性的喜劇の巨匠となるのが、1922年にハリウッドに招かれた<em>『結婚哲学』</em>(1924)のエルンスト・ルービッチュである。1923年11月23日公開の<em>『十誡』</em>と1924年2月3日公開の<em>『結婚哲学』</em>の間に、興行的には失敗したものの、ハリウッド史上きわめて重要な大作<em>『グリード』</em>(1924。監督エリック・フォン・ストローハイム)が1924年12月4日に公開されている。</p>

<p>ところで<em>『男性と女性』</em>、<em>『何故妻を代へる』</em>、<em>『アナトール』</em>には、いずれもビービー・ダニエルズが出ている。ビービー・ダニエルズは1901年1月14日、テキサス州ダラス生まれ。本名フィリス・ダニエルズ。子供の頃、一家がカリフォーニア州に移住、8歳で映画に出演した。</p>

<p id="caption">ビービー・ダニエルズについて <a href="http://www.goldensilents.com/stars/bebedaniels.html">goldensilents.com</a> / <a href="http://www.silentsaregolden.com/articles/BebeDanielsarticle.html">silentsaregolden.com</a></p>

<p>ビービー・ダニエルズはハロルド・ロイドの初期短編100本以上に出ているが、米ニュー・ラインから出た<a href="http://shop.newline.com/catalog/product.xml?product_id=35709;category_id="><em>『ハロルド・ロイド喜劇選』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸ</a>には、ビービー・ダニエルズ出演作として、第一巻に<em>『Ask Father』</em>(1919)、第二巻に<em>『Billy Blazes, Esq.』</em>(1919)と<em>『Bumping into Broadway』</em>(1919)が収録されている(邦題不詳)。</p>

<p>製作・主演ダグラス・フェアバンクス、エドマンド・グールディング監督の<em>『月世界征服』</em>(1930)のＤＶＤは、米パスポートから2006年3月7日発売。ただし画質は悪く62分の短縮版(本来は72分)。セット美術はウィリアム・キャメロン・メンジース。ビング・クロスビーが歌手役で映画初出演。ロイド・ベイコン監督、ウォーナー・バクスター主演の<em>『四十二番街』</em>(1933)のＤＶＤは米ワーナーから発売されている。ジョージ・ブレント、ルビー・キーラー、ガイ・キービー、ウナ・マーケル、ジンジャー・ロジャース、ネッド・スパークス、ディック・パウエルら出演。振り付けはバズビー・バークリー。<em>『バズビー・バークリー・コレクション』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸ(6枚組。レヴュー <a href="http://www.dvdtalk.com/dvdsavant/s1934busb.html">dvdtalk.com</a> / <a href="http://www.dvdtimes.co.uk/content.php?contentid=61179">dvdtimes.co.uk</a>)も米ワーナーから2006年3月21日に出た。収録作は、<em>『四十二番街』</em>、<em>『ゴールド・ディガース』</em>(1933。監督マーヴィン・ルロイ)、<em>『フットライト・パレード』</em>(1933。監督ロイド・ベイコン)、<em>『泥酔夢』</em>(1934。監督レイ・エンライト、バズビー・バークリー)、<em>『ゴールド・ディガース36年』</em>(1935。監督バズビー・バークリー)、特典ディスク「バズビー・バークリー・ディスク」にはワーナーの9作品からの21の完全なナンバーを収録。ウィリアム・ワイラー監督、ジョン・バリモア主演の<em>『巨人登場』</em>(1933)のＤＶＤは<a href="http://www.kino.com/video/item.php?film_id=647">米キノ・オン・ヴィデオから出ている</a>。</p>

<p>ビービー・ダニエルズ主演のパラマウント調冒険喜劇<em>『娘十八冒険時代』</em>(1928)のＤＶＤは<a href="http://www.grapevinevideo.com/Daniels_Arlen_Powell.htm">グレイプヴァインから出ている</a>。監督は奇人喜劇のヒット作<em>『襤褸と宝石』</em>(1936)のグレゴリー・ラ・カヴァ。</p>

<p>米ワーナー社から2006年9月12日に<em>『マルタの鷹』</em>特別盤(3枚組)が発売された。1941年のジョン・ヒューストン監督版の新マスター版(ボガートの伝記作家エリック・ラックスの音声解説付き)はもちろん、<em>『マルタの鷹』</em>の最初の映画版(1931)を収録。これはビービー・ダニエルズとリカルド・コルテス共演の貴重な作品。同じディスク2には<em>『マルタの鷹』</em>二度目の映画化作品、ウィリアム・ディターレ監督、ベット・デイヴィスとウォレン・ウィリアムズ共演の<em>『悪魔が淑女と出会った』</em>(未。1936)も収録。後者ではサム・スペイドはテッド・シェインという弁護士に代えられている。さらにディスク3には、新たに作られたドキュメンタリー<em>『マルタの鷹：一羽の見事な鳥』</em>、ボガート作品予告編集、1941年の撮影所ＮＧ，秘蔵映像集を収録。</p>

<a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/28_03.php" onclick="window.open('http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/28_03.php','popup','width=150,height=213,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/image/28_03-thumb.jpg" width="70" height="99" alt="" /></a>
<p><em>『マルタの鷹』</em>特別版(<a href="http://www.dvdbeaver.com/film/DVDReviews25/maltese_falcon.htm">レヴュー</a>)は単体で発売されたほか、<em>『ハンフリー・ボガート・シグネチャー・コレクション第2巻』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸに収録。他の収録作は、太平洋戦争を予言したと言われるジョン・ヒューストン監督の<em>『太平洋をこえて』</em>(未。1942。共演は<em>『マルタの鷹』</em>のメアリ・アスター、シドニー・グリーンストリート)、ロイド・ベイコン監督の<em>『北大西洋』</em>(1942)、ヴィンセント・シャーマン監督の反ナチ映画<em>『一晩中』</em> (未。1942)、マイケル・カーティーズ監督、ジェイムズ・ウォン・ハウ撮影の<em>『渡洋爆撃隊』</em>(1944)。どれもオリジナル・キャメラ・ネガティヴからデジタル・リマスターされた素材。それぞれ特典映像付き。</p>

<p>2005年にワーナーから国内盤が発売された<a href="http://www.whv.jp/database/database.cgi?cmd=dp&num=3455&UserNum=&Pass=&AdminPass=&dp="><em>『オズの魔法使』</em>コレクターズ・エディションＤＶＤ</a>(3枚組。初回限定生産。<a href="http://thewizardofoz.warnerbros.com/">米ワーナー公式</a>)のディスク3には、Ｌ・フランク・ボームの小説<em>『オズの素敵な魔法使』</em>(1900)の初の映画化となる1910年版の<em>『オズの素敵な魔法使 The Wonderful Wizard of Oz』</em>(13分。20fps)が収録されている。 脚本・監督はオーティス・ターナー(1862−1918)。ドロシー・ゲイル役はビービー・ダニエルズ、魔法使役はホバート・ボスワース、カカシ役はロバート・Ｚ・レナード。ボスワースは<em>『ビッグ・パレード』</em>(1925。監督キング・ヴィドア)や<em>『山の王者』</em>(1929。監督エルンスト・ルービッチュ)で有名だが、<em>『周遊する蒸気船』</em>(1935。監督ジョン・フォード)の牧師役。レナードは1908年から1917年まで映画俳優として活躍したが、1913年より監督も始め、後に<em>『巨星ジーグフェルド』</em>(1936)、<em>『美人劇場』</em>(1940)などの監督として有名になる。<em>『巨巌の彼方へ』</em>(1922)ＤＶＤに同時収録された<em>『可愛い小悪魔』</em>(1919)などのメイ・マレイ主演作もいくつか監督している。同じディスクには<em>『The Magic Cloak of Oz』</em>(1914)、<em>『オズのカカシ男　His Majesty, The Scarecrow in Oz』</em>(1914)、ラリー・シーモン監督・主演、ドロシー役をドロシー・ドワン(1906−81)が演じた、1925年版の初の長編<em>『オズの魔法使』</em>(邦題<em>『笑国万歳』</em>)、1933年の短編アニメ<em>『オズの魔法使』</em>なども収録。</p>

<p id="caption"><em>『オズの魔法使』</em><a href="http://www.dvdbeaver.com/film/articles/wizard_of_oz_reactions.htm">ＤＶＤ比較</a> / <a href="http://www.dvdbeaver.com/film/DVDCompare/wizard.htm">レヴュー</a> / <a href="http://www.dvdbeaver.com/film/articles/wizard_of_oz_reactions.htm">1999年版トランスファーと2005年版(2枚組および3枚組)トランスファーの比較</a></p>

<p>なお稲垣足穂(1900−77)はラリー・シーモン(1889−1928)のファンだったことが知られている。ドロシー・ドワンはタルホの挙げている<em>『Her Boy Friend』</em>(邦題不詳。1924)、<em>『百鬼乱暴』</em>(1925)、<em>『ラリー将軍珍戦記』</em>(1927)でもシーモンと共演している。2004年にドイツの<a href="http://www.zyx.de/">ＺＹＸ</a>から<em>『ザ・ヴェリー・ベスト・オヴ・ラリー・シーモン』</em>というＤＶＤが出ている。音声はドイツ語。80年代のＴＶシリーズ<em>『Klamottenkiste』</em>の一編。他にチャーリー・チャップリン編、ファッティ・アーバックル編、ビリー・ビーヴァン編、人気スラップスティック役者編があり、5枚組のＢＯＸも発売。ラリー・シーモン編の収録作は <em>『Scamps and Scandals』</em>(1919)、<em>『The Fly Cop』</em>(1920)、<em>『The Gown Shop』</em>(1923)、<em>『Dunces and Dangers』</em>(1918)、<em>『The Star Boader』</em>(1919)、<em>『His Home Sweet Home』</em>(1919)、<em>『The Cloudhopper』</em>(1925)、<em>『The Stunt Man』</em>(1927)、<em>『The Rent Collector』</em>(1921)。邦題不詳。</p>

<p>16ミリ・フィルムに基づき私家版ＤＶＤ−Ｒを発売しているグレイプヴァイン・ヴィデオからは<em>『ラリー・シーモン』</em>第1巻、第2巻が出ている。<a href="http://www.grapevinevideo.com/Larry_Semon_1.htm">第1巻</a>収録作は<em>『Dunces and Dangers』</em>(1918)、<em>『The Bell Hop』</em>(1921)、<em>『The Sawmill』</em>(1922)、<em>『Kid Speed』</em>(1924)、<em>『The Stunt Man』</em>(1927)。<a href="http://www.grapevinevideo.com/Larry_Semon_2.htm">第2巻</a>収録作は<em>『Risk and Roughnecks』</em>(1917)、<em>『Well I'll Be』</em>(1919)、<em>『The Sleuth』</em>(1922)、<em>『Her Boyfriend』</em>(1924)、<em>『Dome Doctor』</em>(1925)、<em>『The Cloudhopper』</em>(1925)。</p>

<p>米イメージ・エンターテインメントの<em>『スラプスティック百科』</em>ＤＶＤ−ＢＯＸ(5枚組)の第10巻にラリー・シーモンの<em>『The Clocery Clerk』</em>(1920)が収録されている。</p>
<div id="caption">
<p id="caption">ラリー・シーモンの<em>『ラリー・シモンのハチャメチャ店員　The Glocery Clerk』</em>は<a href="http://www.hollywoodparty.net/">「Hollywood Party〜幻の洋画劇場」で視聴可</a>。</p>
<p id="caption"><a href="http://www3.ocn.ne.jp/~tarho-ar/contents/cinematograph/larrysemon/larrysworks.html">ラリー・シーモン作品解説</a>(日本語)</p>
<p id="caption"><a href="http://www3.ocn.ne.jp/~tarho-ar/contents/cinematograph/larrysemon/larryintaruho.html">タルホ作品に登場するラリーの映画</a></p>
</div>

<p>1910年版の<em>『オズの素敵な魔法使』</em>は、2004年に米イメージ・エンターテインメントから出て世界中で話題になったＤＶＤ−ＢＯＸ<em>『More Treasures from American Film Archives』</em>(3枚組。<a href="http://www.image-entertainment.com/detail.cfm?productID=27744"></a> / <a href="http://www.filmpreservation.org/projects/silent_dvd.html"></a>。<a href="http://www.dvdmoviecentral.com/ReviewsText/more_treasures.htm">レヴュー</a>)にも収録されている。</p>

<div id="caption">
<p id="listtitle"><a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2006/06/_10010.php">「第9回」</a>の追加情報</p>

<p id="caption">アンソニー・マン監督の遺作となった英国スパイ映画<em>『殺しのダンディ』</em>(1968)のＤＶＤが各国のソニー・ピクチャーズから出る。
　<a href="http://www.sonypictures.co.uk/homevideo/catalog/catalogDetail_UKDVDCDR10829.html">英国盤は3月5日発売</a>。ドイツ盤は3月6日発売。スペイン盤は3月13日発売。デンマーク盤は3月27日発売。音声は英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、字幕は英語、ポルトガル語、アラビア語、デンマーク語、フィンランド語、ヒンドゥー語、ノルウェイ語、ルーマニア語、スウェーデン語、トルコ語。103分。</p>

<p id="caption">昔出ていた国内版ビデオはトリミング版だったが、これらのＤＶＤはもちろん2.35：1。
　撮影途中でマンが交通事故で亡くなり、主演のローレンス・ハーヴェイが残りを演出した怪作。音楽はクインシー・ジョーンズ。ロケ地のベルリンでマンが亡くなったのは、1967年4月29日、今年は没後40年を迎える。
　なお、フランク・シナトラとローレンス・ハーヴェイ出演の<em>『影なき狙撃者』</em>(1962。監督ジョン・フランケンハイマー)の国内盤ＤＶＤは、1月19日に初回限定生産で999円盤が出た。フランク・シナトラと結婚していたミア・ファロウは、この後、初主演作となったロマン・ポランスキ監督の<em>『ローズマリーの赤ちゃん』</em>(1968)撮影中に離婚。彼女がシナトラと結婚したのは、1966年7月19日、彼女は21歳、シナトラは50歳だった。彼女は人気ＴＶシリーズ<em>『ペイトン・プレイス物語』</em>(1964−69)のアリソン役で有名になったのだが、同番組の共演者が、最近息子に向け銃を発砲し、話題になったライアン・オニール。1968年初めにビートルズ、ドノヴァン、マイク・ラヴ、ミアの姉プルーデンス・ファロウらも参加した、インド北部のリシケシュの修行場で導師マハリシ・マヘシ・ヨギ(1917年生まれ)の超越瞑想セミナーに参加したのは有名。ジョン・レノンは瞑想室でのマハリシのミアにたいするセクハラ疑惑により、マハリシから離れた。ともあれ、どこか天然のミアちゃんは、不思議ちゃん系の元祖といえる。ジョーゼフ・ロウシー監督、エリザベス・テイラー、ミア・ファロウ、ロバート・ミッチャム出演の英国映画<em>『秘密の儀式』</em>(1968。<a href="http://www.dvdbeaver.com/film/DVDReviews22/secret_ceremony_dvd_review.htm">レヴュー</a>)のＤＶＤは英ユニヴァーサルから2006年5月15日に出た。ダスティン・ホフマンとミア・ファロウの共演作<em>『ジョンとメリー』</em>(1969。監督ピーター・イエイツ)のＤＶＤは米フォックスから3月6日発売。リチャード・フライシャー監督、ミア・ファロウ主演の<em>『見えない恐怖』</em>(1971)のＤＶＤは、英米のコロンビア・トライスターから出ていたが廃盤。</p>

<p id="caption">シナトラとの離婚から2年後の1970年、今度はアンドレ・プレヴィンと結婚。プレヴィンとは1979年に離婚、その後ウディ・アレンと長く付き合い、一子をもうけたが、韓国生まれの養女スンイー・プレヴィン(1970年生まれ)が13歳の頃から、35歳年上のアレンと関係をもったことがアパートにあった6枚のスンイーのヌード・ポラロイド写真からわかり、破局。なおスンイーは<em>『ハンナとその姉妹』</em>(1986)にクレジットなしで登場する。アレンは7歳の養女ディランにも性的いたずらをしていたとミアは主張した(<a href="http://judicial-inc.biz/woody_allen_with_mia_farrow.htm">アレンの小児性愛について</a>)。もっとも結局おとがめはなく、アレンとスンイーは1997年12月24日、ヴェネツィアで挙式した。彼らには二人の養子がいる。</p>

<p id="caption">ミアの実子は4人だが、養子は10人。養子の一人タム・ファロウ(1979年生まれ)は2000年に病死した。ミア・ファロウについては<em>『ミア・ファロー自伝−去りゆくものたち』</em>(集英社、1998)を参照。ミア・ファロウは映画版<em>『サウンド・オブ・ミュージック』</em>(1965。監督ロバート・ワイズ)の16歳の長女リーゼル役のスクリーン・テストを受けたが、そのフッテージは40周年記念版のＤＶＤ<em>『サウンド・オブ・ミュージック<ファミリー・バージョン>』</em>(初回限定生産)の豪華特典ディスクに収録されている。ちなみに<em>『サウンド・オブ・ミュージック』</em>でリーゼル役を演じたのは<a href="http://www.charmiancarr.com/">シャーミアン・カー</a>(1942年生まれ)だが、新録音日本語吹替では華原朋美がアテている。シャーミアン・カーは<em>『サウンド・オブ・ミュージック』</em>の製作背景を綴ったジーン・ストロースとの共著<em>『リーゼルよ永遠に』</em>(2000)、またファンや読者の反響に応えた<em>『リーゼルへの手紙』</em>(2001)を出している。</p>

<p id="caption">なおアンソニー・マン監督の傑作戦争映画<em>『最前線』</em>がロサンゼルスで世界プレミア上映されたのが1957年1月25日。アメリカで公開されたのは、1957年3月19日。今年でちょうど50周年を迎える。<em>『最前線』</em>はアンソニー・マン生誕100年にあたる昨年、紀伊國屋書店からＤＶＤが発売されているが、あまり知られていないようだ。既にご覧の方にも、また未見の方には、マン没後40年、公開50周年のこの機会にぜひとも観ていただきたい。朝鮮戦争初期の小隊の行軍と戦闘を扱った緊密かつ鮮烈な美しいモノクロ映画である。抜粋映像はこのサイトで観られる。ジェイムズ・スチュワート主演、ロバート・ライアン共演の西部劇<em>『裸の拍車』</em>(1953)同様、全編が野外で展開するため、舞台装置らしきものは、攻略対象の丘のトーチカ2基くらい。だからこそ逆説的に、生身の人間が浮き彫りにされる純粋な空間が出現する。「第9回」にも書いたように、ロケ地の<a href="http://www.dvdtalk.com/dvdsavant/s77bronson.html">ブロンソン・キャニオン</a>は<em>『捜索者』</em>(1956。監督ジョン・フォード)、<em>『ボディ・スナッチャー／恐怖の街』</em>(ＤＶＤ題。監督ドン・シーゲル)、<em>『昼下がりの決斗』</em>(1962。監督サム・ペキンパー)などでおなじみ。</p>

<p id="caption">こうしたミニマルなプロダクション・デザインにふさわしく、美術監督は、<em>『たそがれの恋』</em>(放映題。1945。監督アンソニー・マン)、<em>『犯罪王ディリンジャ』</em>(1945。監督マックス・ノセック)、<em>『パリの醜聞』</em>(未。監督ダグラス・サーク)、<em>『夜の恐怖』</em>(未。1947。監督マックスウェル・シェイン)、<em>『ギャングスター』</em>(未。1947。監督ゴードン・ワイルズ)、<em>『ムコ捜し大騒動』</em>(放映題。1948。監督リチャード・フライシャー)、<em>『野望の果て』</em>(放映題。1948。監督エドガー・Ｇ・ウルマー)、<em>『魅せられて』</em>(ＤＶＤ題。1949。監督マックス・オフュルス)、<em>『アリゾナの男爵』</em>(未。1950。監督サミュエル・フラー)、<em>『南部に轟く太鼓』</em>(1951。監督ウィリアム・キャメロン・メンジーズ)、<em>『ゴリラの花嫁』</em>(未。1951。監督カート・シオドマク)、<em>『ギャングを狙う男』</em>(1953。監督フィル・カールソン)、<em>『三人の狙撃者』</em>(1954。監督ルイス・アレン)などのフランク・ポール・サイロス(1900−76)。マックス・オフュルスは、3月25日に没後50周年を迎えるので、この際、あわせて<a href="http://eiganokuni.com/blog/hosokawa/2006/07/11.php">「第11回」</a>で紹介した<em>『魅せられて』</em>も観ていただきたい。抜粋映像はこのサイトで観られる。オフュルスのもう1本のフィルム・ノ