DVD鑑賞メモ 「泥酔夢」「フットライト・パレード」

米ワーナーの「バズビー・バークレー」BOXからひとまず、この2本を。

今ネットで検索して知ったのですが、「泥酔夢」ってすごい邦題ですね。原題のDAMESにひっかけて、「でえむ」と読むのでしょうか、原題もずばり「女たち」っていうあからさまなタイトルですが、泥酔の夢とは。クライマックスのめくるめくミュージカルシーンを何とか売りにしたかったのでしょうが、こんな色気ない表現しかなかったのでしょうか。でもこのちょっと麻薬でもやってるんじゃないかと感じざるをえないチョー現実的な画面の連続に圧倒され、なかばあきれているような配給会社の担当者の印象が伝わってきます。
そのクライマックスにいたるまでは、ちょっといいかげんなシチュエーションコメディーですが、二人のたぶん有名なおじさん俳優、おばさん(「グリード」のこわい女優)とディツク・パウエルとルビー・キイラーのほほえましいコンビの魅力で何とか持ちます。ホットパンツルックでタップするルビー嬢のシーンもあってうれしい(これってちょっと“萌え?”)です。
さて舞台という設定で幕があくと、そこからはバズビー・バークレー演出の異次元世界。洗濯物がまるで、生きもののように動き出すナンバーに続いて、女、女、女の大クライマックスです。ルビー嬢ってもう大スターだったんですね。なにしろ「君しか見えない」って歌で、彼女の顔顔顔です。シーンラストのディック・パウエルがでてくるところは、何度見てもウワっと驚きます。
続いて「フットライト・パレード」、こっちは何しろキャグニーが主演です。
制作は「泥酔夢」よりも1本前です。「プロローグ」っていうのはダンスだけの舞台?浅草国際劇場でやっていたようなレビューのことでしょうか?その「プロローグ」のプロデューサーがキャグニーで、あいかわらずきびきびした芝居で映画を牽引してくれます。振り付けがなってないといって、自らさわりをやってみせる動作なんて、やはりすごいです。舞台裏で女、女、女たちが3日間スタジオでカンズメになって練習するなんてシーンもあります。「COME AND GET IT!」という合図でみんな食堂にかけつけます。この合図はホークスの「大自然の凱歌」で知りました。みんなハングリーで、嬉しそうでなんかいいです。
おまちかねバズビーシーンは何と無数の水着美女たちが滝を滑りおりてくる、というこれはもう気絶するほど悩ましいカットから、水中バレエや華麗な連続飛び込みをまじえたプールものです!水着美女噴水!もでてきます。つづいてキャグニーがようやく登場、「上海リル」っ曲で上海の酒場や阿片窟(といっても美女たちが優雅にパイプをくわえてます)軍人たちのパレードという、割と普通のシーンですが、キャグニーとルビイ嬢、夢の顔合わせのタップシーンは忘れられない感激をのこしてくれました。

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ジョーン・ブロンデルという女優の経歴は興味をそそります。私生活では、まず『フットライト・パレード』(33)、『泥酔夢』(34)、『ゴールド・ディガース36年』(35)などの名キャメラマンのジョージ・バーンズと1932年に結婚。36年に離婚後、ディック・パウエルと再婚。44年に離婚後、47年にプロデューサーのマイク・トッドと再婚。50年に離婚。マイク・トッドは57年にエリザベス・テイラーと結婚します。
 ジョーン・ブロンデルは1906年8月30日生まれなので、昨年が生誕100年でした。pre-code期のワーナー映画のブロンド女優です。30年代の不況期を代表するgold-digger(金持ち男をつかまえようとする野心的な女)役で、当時の合衆国で最も高額の所得を得ていた一人。ジェイムズ・キャグニーとは『民衆の敵』(31)で共演。9本の映画でグレンダ・ファレル(『犯罪王リコ』)とのgold-digging duoの片割れを演じています。
 30年代だけで50本以上の映画に出ている彼女の戦後の出演作には、『ブルックリン横町』(45)、『悪魔の往く町 Nightmare Alley』(WOWOW放映題。47)、『青いヴェール』(51)、『デスク・セット Desk Set』(DVD題。57)、『ロック・ハンターはそれを我慢できるか? Will Success Spoil Rock Hunter?』(WOWOW放映題。57)があります。
 晩年には『グリース』(78)や『チャンプ』(79)に出演。その他、『オープニング・ナイト』(77)で劇作家を演じています。


トレイシー&ヘプバーン主演の『デスク・セット』のDVDは国内盤がフォックスから2005年に出ています。
世界映画DVD発見の第11回で『悪夢の路地』として紹介された異色フィルム・ノワール『悪魔の往く町』はWOWOWで7月13日放映。
http://www.wowow.co.jp/schedule/ghtml/019632001V1.html
 『ロック・ハンター』はWOWOWで7月25日放映。前日には『オープニング・ナイト』も放映されます。
http://www.wowow.co.jp/schedule/ghtml/019631001V1.html
 DVDは北米Foxから2006年に発売された『Jayne Mansfield Collection』(3枚組)に収録。

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北米Warnerから9月27日発売の『The Mickey Rooney & Judy Garland Collection : Ultimate Collector's Edition』(5枚組)DVD-BOXには、アーサー・フリード製作、バズビー・バークレイ監督の『青春一座』(39)、『ストライク・アップ・ザ・バンド Strike up the Band』(40)、『ブロードウェイ』(41)が収録されます。
 他の収録作は、『ガール・クレイジー Girl Crazy』(43。ノーマン・タウログ)。特典盤は、TCMのロバート・オズボーン司会のインタヴュー番組『Private Screenings with Mickey Rooney』(96。トニー・バーボン。41分)、1934年から54年までのガーランドの21のミュージカル・ナンバー完全版を集めた『Judy Garland Songbook』ほか。
http://www.dvdtimes.co.uk/content.php?contentid=65085

『Private Screenings: Mickey Rooney 』
http://www.tcm.com/thismonth/article.jsp?cid=72686&mainArticleId=72678

 ミッキー・ルーニーは、3月公開の『ナイトミュージアム』(06。ショーン・レヴィ)に出ています。
http://movies.foxjapan.com/nightmuseum/

 『ナイトミュージアム』国内盤DVDは8月3日、フォックスより発売。限定生産の2枚組特別編もあります。

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