DVD鑑賞メモ14「ヒズ・ガール・フライデー」「クレオパトラ」
ますは「ヒズ・ガール・フライデー」、ソニーピクチャーズの日本版にて。
もう20年以上前、三軒茶屋のスタジオアムスという50席ほどの多目的スペースで16mmn版で確か一週間ぐらい上映されたのを懐かしくおもいだします。あの16mmも状態のいいプリントだったはずですが、このDVDの鮮明感には驚きます。こうした異様にキレイなDVDのいいところは、カメラや美術のいいところがわかるということです。ほとんどセット撮影ですが、ライティングのなんとゴージャスなことか。スターは彼ら自身の魅力や演出はもちろんですが、まさに照明によって輝きを増すということが、たとえば前半のランチを食べる地下?のレストランのシーンだけでも実感できます。ケイリー・グラントもロザリンド・ラッセルも実にチャーミングに生き生きと、ピカピカに輝いています。
それで内容なのですが、実は前からこの映画のすごい面白さというのが今ひとつのみこめないのです。死刑囚ねたをあつかって、ちょっと間違えれば嫌みこの上ないものになりそうな物語の比重が、この異様に速いマシンガントークの言葉づかいにあるのでしょう。おそらく細部が可笑しいのでしょう。字幕だけでは、全くわかりません。こんな映画こそ、吹替版が欲しいところですが残念ながらそんな予算はないようです。
セシル・B・デミル1934年の「クレオパトラ」を500円DVDで。近所のゲーム&DVDショップの閉店セールでチャップリンの「伯爵夫人」の正規版500円、フォードの「モガンボ」正規版1000円、などなど驚きの中、これは380円で購入。
冒頭レターボックスのような上下黒味が入って画をつぶしているのですが、クレジットあけからスタンダードになるので安心。あの黒みは何だろう、パラマウントのロゴでも入っているのでしょうか。いくらパブリックドメインでも商標を使うのは警戒しているということなのでしょうか、この手のDVDはメジャーの会社ロゴを外していますね。
画は16mmからおこしたアナログマスターで遠景の表情はわからず、アカデミー撮影賞ということですが、それも実感できません。
しかし、映画は楽しめます。まずはクローデット・コルベールがものすごく露出度&ぴたぴた度のたかい衣装で、スタイルのよさをアピールして堪能させてくれます。こういう小づくりだけど大胆で挑発的な女性像って惹かれます。こわおもての男たちがめろめろになる過程も微笑ましい。単純なストーリーをパレードや宴会!や戦闘などスペクタクル満載の大サービス精神で描いていていますが、どこか下品ではないところを感じてなかなかいいです。それは西洋人の女性崇拝の精神ってものでしょうか?ラストなんか女優なら一度こんなシーンを演じてみたいと憧れるのではないでしょうか。
この作品も収録されたセシル・B・デミルコレクションBOXっていうのがアメリカででてますね。買ってみます。同じ34年のコルベール主演「恐怖の四人」というのに期待です。なんと「或る夜の出来事」も34年なんですね。

Faux
北米Universalから2006年に出た『The Cecil B. DeMille Collection』は、『クレオパトラ』(34)、『十字軍』(35)、『恐怖の四人』(34)、『暴君ネロ』(32)、『大平原』(39)を収録。
Passport Videoから6月12日に超お買い得の『The Cecil B. DeMille Collection』(5枚組)が出るようです。ディスク1には『スコウ・マン』(14。74分)、ダスティン・ファーナム主演『The Virginian』(14。50分)、『カルメン』(15。56分30秒)、『チート』(15。59分)収録。ディスク2には『ヂャン・ダーク』(16。133分)、メアリ・ピックフォード主演『The Romance of the Redwoods』(17。90分)、『小米国人』(17。65分)収録。ディスク3には『醒めよ人妻』(18。71分30秒)、『囁きの合唱』(18。81分)、『夫を代ゆるな』(18。79分)、『男性と女性』(19。115分)収録。ディスク4には『何故妻を代へる』(20。91分)、『アナトール』(21。117分)、『屠殺者』(22。100分)収録。ディスク5には『昨日への道』(25。107分)、『ヴォルガの船唄』(26。120分)、特典『悩める花』(21。ウィリアム・C・デミル。71分)、デミル・ニュース映像ほか収録。画質等不安ですが。
ちなみに、2005年にフィルムセンターで上映された『カルメン』は18fspで65分、『囁きの合唱』は、18fspで93分です。
「世界映画DVD発見」第28回で紹介済みの『The Gloria Swanson Collection』(5枚組)の内容紹介については、allcinema.netの「はこまる」さんの4月17日付の投稿が非常に参考になります。
以下の英語掲示板も参照。
http://goldensilents.proboards46.com/index.cgi?board=general&action=display&thread=1176564176
2007年05月28日 18:58
Faux
UCLAのセシル・B・デミル・コレクション
http://www.cinema.ucla.edu/pdf/FTVStudyGuides/demille.pdf
『The Cecil B. Demmile Collection』の英語レヴュー
http://www.dvdtalk.com/dvdsavant/s2017ceci.html
90年代にUCLAアーカイヴ修復版によって初めて紹介された『暴君ネロ』の長尺版は貴重。Universal盤はオリジナル長尺版のみ収録。クローデット・コルベールのヤギ乳風呂入浴場面はあまりにも有名です。
Pre-code期ハリウッド映画のソフトについては、以下のリスト参照。
http://www.amazon.com/Pre-code-Hollywood/lm/R2AQ1TJLY79QO
Columbia University Pressから1999年に出たトマス・ドハティ著『Pre-Code Hollywood』なども参照。Pre-Code関連書はいくつか出ていますが。
http://www.columbia.edu/cu/cup/catalog/data/023111/0231110944.HTM
2007年05月28日 19:30
Faux
1903年、パリ生まれのクローデット・コルベール(本名リリ・クロデット・ショショアン)は、フランク・キャプラ監督の『力漕一挺身』(27)で映画デビューしたのですが、彼女のPre-code時代の作品のDVDに、Alpha Videoの『霧笛の波止場』(33。ジェイムズ・クルーズ)がありました。共演は、1930年以後、ビービー・ダニエルズの夫だったベン・ライオン。ベンとビービーは戦後、英国BBCのラジオ・ショーやTVショー『Life with the Lyons』で人気を博しました。
http://www.oldies.com/product-view/4323D.html
『模倣の人生』(34。ジョン・M・スタール)のDVDについては、BBSの1562を参照。
以下は、戦後のコルベール出演作DVD情報をいくつか。
サシャ・ギトリ監督の『ヴェルサイユもし語りなば Si Versailles m'était conté』(54)のDVD(2枚組)は、フランスのRené Châteauから2004年に出ています。同作のDVDはスペインのSherlock Home Videoからも2006年に出ています。豪華共演陣は、オーソン・ウェルズ、ジャン・マレー、エディット・ピアフ、ブリジット・バルドー、ジェラール・フィリップ、ジャン=ルイ・バロー他。
ダグラス・サーク監督の『眠りの館 Sleep My Love』(48)のDVDは、スペインのSuevia Filmsから2006年に出ています。同作DVDはドイツのKinowelt Home Entertainmentからも4月27日に出ました。
ホレス・マッコイ原作・脚本、ティム・ウィーラン監督、バリー・サリヴァン共演の『Texas Lady』(55)のDVDは、Sueviaから5月23日
発売。
http://www.sueviafilms.com/asp/ficha.asp?uid=8838
2007年05月28日 21:55