BOW30映画祭
「傑作を世界からはこぶ」というキャッチフレーズとBOWのロゴマーク(多くはブルーバックに白抜き?)からはじまる映画は我が青春の本命の映画だった。
というよりBOWシリーズの映画を見ることで、映画が単に映画で済まなくなり、人生と深く関わるものになってきたのだ。最初はテアトル銀座で見た「家族の肖像」だったか、日劇文化の「勝手にしやがれ」か?三鷹文化で「暗殺のオペラ」(これは当時何がいいのかちょっとわからなかったけど)渋谷文化で「木靴の樹」と「旅芸人の記録」、岩波ホールで「ルードウィッヒ 神々の黄昏」「山猫」、スバル座で「ブリキの太鼓」、大塚名画座で「奇跡」、その他そのあたりまでが高校時代。その後は有楽シネマでの「気狂いピエロ」の待望のリバイバル!シネヴィヴァンの「パッション」「カルメンという名の女」。そして「ラルジャン」を見たことが、新宿ミラノ座で見た「ペイルライダー」と並んで若き映画体験のピーク。
そのバウシリーズが30周年だという。それでシャンテで「BOW30映画祭」として7月15日から4週間、38番組(ロメール四季の物語は一日で一気上映)が上映される。
http://www.bowjapan.com/bow30/index.php
個人的にはシャンテで上映された作品よりも先にあげたような映画館でかかった作品にどうしても目がいってしまうが、スクリーンでの(上階の大きいとこでやってください!)このラインナップはうれしいニュースだ。
でもいつもおもうのだが、こんなラインナップを年がら年中やっている映画館があってもいい。
あとはピカソ美術館やミロ美術館があるように、「小津安二郎劇場」、「成瀬巳喜男劇場」、「溝口健二劇場」をつくらなくてはいけない。(これは前から真剣に思っております。英語字幕付き上映もやれば、東京の観光名所になりまっせ)
映画祭上映や特集上映でも、上映されないよりはいいけど、短い期間の数回の上映ではなかなか見にいけないのですよ。
並木座がなくなって気づいた、偉大なるレギュラー上映。
厳選されたいい映画が、いつもかかっている名画座がほしいな。あたりまえのラインナップでいいじゃないですか。いろんな映画にチヤンスを、ともおもうけど、これぞ映画のなかの映画というものを選ぶのも大事です。
ともあれ、そのいい見本が(個人的にはある時期までの)バウシリーズには強烈にあるのでした。
「新学期・操行ゼロ」見に行こうっと。

ミラーK
キマさんにいただいた『その場所に女ありて』を見直してからコメントしようと思っている間に、新しい記事に更新。それはともかく、バウシリーズの特集上映の件、ホームページでさっそく確認してきました。名画座というのも、ある間は冷淡にしていたのになくなると寂しいものですね。最近だとフィルムセンターの小さい方のスペースでいろいろやっているみたいですが。確かに、キャパ的には本当に小さいスペースで延々とやっていくみたいな方法しかないわけでしょう。三鷹オスカーとか下高井戸京王なんて、本当に偉いですよね。ただ昔のそういう映画館は画面サイズがメチャクチャだったりして頭を抱えることも多かった。名画座世代の映画ファンには、アメリカ映画は何でもビスタサイズだと思っている人もいたりして。まあ、考えてみれば『けんかえれじい』なんて、ある世代の人間は主題歌(ほとんど)なしの版で見ていたわけで、見られるだけでありがたい、というのが名画の定義でもありました。そういった野蛮な時代を思えば、現今のかなりのものがきれいなプリントで存在する状況はうれしいです。私も『操行ゼロ』は『イフもしも』より後で見た世代ですが、もう一回ちゃんと見たい。
2006年06月07日 09:34